久しぶりにコンサートに行ってきた。
私たち夫婦の友人の娘さんに当たる女性がこの弦楽四重奏のメンバーでヴィオラを担当しているのだ。
彼女がまだ大学生の頃、たしか1週間ほど我が家の一部屋に住まわせて我が家から街中にある練習場まで送り迎えした記憶がある。
もう二児の母親である彼女なのだが、あの頃とちっとも変わらない。
髪型から背丈、肉の付き具合まで同じだ。
いやちょっと待てよ。
この弦楽四重奏は何度か見たことがあり、コロナで休止していたので、たった4年ぶりの対面だ。
忘却システムが元気に作動しているから何もかもが目新しくて嬉しいや。
生音に触れるのも久しぶりでずーっと音に感動していた。
それぞれの楽器から出る音の余韻が気持ち良いし、誰の音を聴こうかと思って意識すれば、たちまちその人の奏でる音が周りの音とは別で聞こえてくる。
私も友人と二人でリコーダーを吹いていたが、彼はちょうど一年前に逝ってしまった。
その後はリコーダーをケースから出してもいないから生の音の気持ち良さは格別のものがある。
「あれから一年かぁ」と、もうずいぶん昔のような気もするしまだ先々月くらいの感じもする。
弦はリコーダーと違って余韻が残るから心地よいな。
小鳥のさえずりが一部聞こえなくなって久しいが弦楽器の音ははっきり聞こえるから現役だわ。
誰が主役という曲ではなく、それぞれが輝ける場所があって鮮烈な印象の中で終わるのではなく、なんとなく幸せに包まれて演奏会を終えた。
演奏終了後に彼女を交えて写真を撮ってもらった。
撮ってくれた人は彼女の母親なので映っていないが娘の出席する会に集まってくれたという考えらしくて、やたらと感謝された。
いつもは、もう飲んでいる頃だから、今夜はいつもより贅沢な良い時間をすごしている、と感じた。
帰宅後、もちろん呑んだが、いつもよりは量が少ないという、量より時間を大切にする吞み方であった。
いつもより楽しかった分酒量も増えるという生活ではなく昨日と同じくらいには寝てしまうという年寄りの生活になった。
こうして徐々に・・・・・。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます