家訓は「遊」

幸せの瞬間を見逃さない今昔事件簿

ニコチンとマロチン

2013-10-23 07:53:16 | Weblog
ニコチンが我が家に来たのは初めて。

真っ黒けの顔にきらりと光る眼がカワイイ。

生まれて4か月のシュナウザーだ。

名前はニコなのだが我が家の猫をマロチンと呼んでいるので、その調子で呼ぶとニコチンという体に悪そうな響きになる。

実際「NIKO?NICO?」と聞くとタバコに含まれるNICOTINEと同じNICOだという。

以前にも我が家に犬は来ている。

その時のマロチンは猫パンチで縄張りを主張した。

今回は、そうではなかった。

無理やり会わせた時にはシッポが倍に膨らみ奥の部屋に隠れてしまった。

しかしその後何度も姿を現した。

その度に少しずつ慣れていく感じがあった。

しかし好奇心の塊である子犬に対して老猫は落ち着きながらも避ける。

一瞬両者が鼻を突き合わせて匂いを嗅いだ。

これはマロチンが大きく進歩したと感じた。

我が家に突然訪れた異生物に対して初めから敵対心を持たない。

その後マロチンは奥の部屋に入り影を潜めた。

ニコチンは歩き回り匂いを嗅ぎまわり、あらゆる場所に興味を持った。

犬が我が家にいなくなって久しいので犬のやりそうな行動を読む力が衰えていた。

たいていの物は片付けておいたのだが「ああそうか。それも興味あったか」と犬のいた時期を思い出した。

遊び疲れたことと落ち着いたことでニコチンがウトウトしている時にマロチンが、そっと現れた。

ニコチンの後ろを静かに通過していこうとしたその瞬間ニコチンが目を覚ました。

猫は猫の忍び足、犬は犬の注意力を証明した。

再び接近した二匹。

マロチンが奥の部屋に逃げ込み、追いかけたニコチンが残念がるという結末だった。

久しぶりに犬の肌触りや温かさを実感した。

無理やり抱かれるニコチンが「ウウ-」とうなると「ばかやろう」と叱る自分がいた。

「オレが匂いを嗅いでやる」と犬に負けないほど匂いを嗅ぎまくった。

3時間半の滞在で疲れたマロチンは夜妙に甘えてきたし、その疲れから熟睡したのか夜中に我々の布団にやってくることはなかった。




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