家訓は「遊」

幸せの瞬間を見逃さない今昔事件簿

新芽2種類

2014-06-11 09:19:09 | Weblog
「お多福」という種類のショウガを植えて、もうしばらくになる。

待てど暮らせど芽が出ない。

2列にきちんと植えて、その上に枯葉を乗せておいた。

説明書に書かれた通りに処置したはずだ。

だが表面上もうどこに植えたのかも分からなくなっている。

「枯れたの?」と言いながら、明らかにショウガの芽ではない草を抜いた。

その日は午後から大雨が降った。

翌日行くと芽が5センチほどの長さで土から伸びていた。

「あれ。昨日は全くなかったのに今日は、もうこんなに伸びて」

枯れてしまったかもしれないと思うほど芽吹きが遅かっただけで、ちゃんと芽を出した。

昨日と今日の違いに喜びの驚きがあった。

植物のタイミングを測る能力と、その後の処置の速さに感嘆する。

ホクホクした嬉しい心持ちで敷地を回る。

「あれ?」

去年の10月15日に襲来した台風26号で倒れたイイギリの大木。

そのまま横たわっているのだが、その幹から枝が伸びている。

「枯れたんじゃないの?」

20メートルの長さの樹木が倒れて根っこが地表から無理やり引っ張り出された格好になっている。

どう見ても枯れているだろうと思っていた。

しかし実際には生きていた。

わずかに地中に残った根が先端を切り落とされた幹を栄養し発芽までさせていた。

なんという生命力だろう。

あれから半年間生き延び、さらに将来を見据えて新しい葉を伸ばした。

土を耕し掘って埋め枯葉を乗せて水まきをして育てたのとは違うたくましさ。

だが時期を見計らって芽吹きさせるのは同じだ。

植物の能力に感激した。

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