家訓は「遊」

幸せの瞬間を見逃さない今昔事件簿

モーガン一時退院

2009-07-10 10:48:51 | Weblog
モーガンが一時退院してきた。

ローダーから降ろされるモーガンにはガソリンタンク及びタンクキャップがない。

ガソリンタンクが出来上がるまで自宅の車庫で眠ることになった。

当然エンジンはかからないから手で押して車庫に入れる。

私がステアリングを担当した。

まずは真っ直ぐに下げて次にステアリングを切りながら前に移動させる。

「あっ痛痛痛たー」

自分の足指をモーガンの右後タイヤで轢いた。

右にステアリングを切れば右に車は動く。

そこに私の左足が在れば、それを乗り越える。

「モーガンのステアリングというのは普通の車の後部座席の位置ほども後にあるのだ」と言い訳を言っておこう。

修理屋さんに笑われながらも何とか車庫にモーガンを納めた。

修理屋さんが帰ってから急いで指を冷やした。

動けないモーガンでも目の前にあると思うと嬉しい。


モーガンはノミとカナヅチで直す

2009-07-02 08:03:48 | Weblog
モーガンは木骨が使われているからノミとカナヅチで修理する。

と、思いきや全く違った。

ラジエターキャップは水冷のどの車にもついている。

だが、それが木製だったらどうだろう。

だれも見たことがないと思う。

私も初めて木製ラジエターキャップを見た。

実際に走る車の話である。

本人曰く。

「ラジエターキャップをなくしてね。それに気がついたときには既に部品屋さんが終わっていて、その夜出発しなくちゃならなかったから木で作った」

だがまずラジエターキャップは、ほぼなくさないと思う。

次に木で作らない。というより作れない。

実物を見ると、なかなかどうして良い作りなのだ。

さすが木工職人だ。

ピッタリ穴を塞ぎ針金で飛ばなくしてあった。

ところが我が家で水の量を見ようとして開かないことに気がついた。

それもそのはず。

木は水を含むと膨張するのだ。

それでは、とドライヤーで暖めてみた。

木は乾燥するし金属は伸びる。

だがだめだった。

どうしても水量の確認をするには壊すしかない。

「ノミとカナヅチ貸して」ということになった。

外した後は998円で購入した、ちゃんとしたラジエターキャップを取り付けた。

かくしてモーガンが出発した後には木屑が散乱していたのであった。

本人の名誉にかけて証言するが私は彼の腕前を称えるためにこの文章を書いた。

後日彼からメールが届いた。

「ラジエターキャップがあった。エンジンブロックの上にありプラグコードが落ちないように抱えていた」
とのことだった。

婚姻届の証人

2009-07-01 09:13:22 | Weblog
婚姻届には成年の証人2名の署名押印が必要だ。

妻と私がなった。

都合4人が署名することになる用紙にミミズ文字で書き込んだのは私だけ。

こういうとき恥ずかしいやら情けないやらにもなるのだが、それでも平気な顔をするのにも慣れている。

ミミズ文字だからという理由で受理されないことはないはずだ。

「何度でも書くよ」と言っておいた。

「別の相手になっても」という意味を含めてみたが本人は気付かなかった。

相手は一人しかいないと思っている今だから当たり前だろう。

嬉しそうな顔をして大切に持って帰った。

後日届けでしましたというメールをもらって安堵した。

内縁から正式な妻になる紙。

この紙切れ一枚の重さは計り知れない。

自分を守ってくれる場合もあれば足かせの場合もある。

人生の岐路に於いて一つの選択をした。

その道が正しかったと言えるように進んで欲しい。