テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

梅雨時に元気なのは。

2008-06-12 23:23:26 | 花雑記
 お昼過ぎまで土砂降りだった東京・多摩地方ですが、夕方は陽も射しましたね。
 ご近所のお家の垣根に咲いていたアジサイをパチリ、してみました。

「ふァうゥ~、ねむいィ~でスゥ……」

 おや、お花と違って元気がないのね、テディちゃ?

「ネーさ、テディちゃはァ、ゆうべェ、かなしばりィにィ、あッたのでスゥ。
 ねむれなかッたのでスよォ~」

 か、金縛りっ?!
 テディベアって、いえ、テディベアも、金縛りに遭うんですかっ?!
 んまあっ!

「そォでスゥ。
 おふとんとォ、まくらのォ、したじきにィ、なッてェ、
 むぐぐゥ~ッ、だッたのでスよォ。
 あァ~あ、
 きょうもォ、かなしばッちゃッたらァ、どォしよゥ~……」

 ………テディちゃ、それは単に寝相が悪いだけだと思いますわ。 
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むかし旅人あり。

2008-06-12 14:05:23 | ブックス
 告白します!
 ファンです!大ファンなんです!

「ふァ? どしたのでスかッ、ネーさ? ふぁんッてェ、なんのことォでスか?」

 本日ご紹介いたします、こちらの御本の著者さんの、大ファン!なんです~♪
 さあ、行きましょう、どんどんと! こちらを、どうぞ!



              ―― 伝説の風景を旅して ――


 
 著者は海野弘さん、’08年5月に発行されました。

 伝説にゆかりある日本の各地へ、遺構、遺跡を求め、
 或いはただ風景だけを探しに、
 てくてくてく……
 そんな著者海野さんの足音が聞こえてきそうな、
 旅行記、それとも歴史紀行エッセイと申しましょうか。

「ふゥッ、よかッたァ~。
 こわいィでんせつゥ、でてこないィのでスねッ」

 そうですね。
 伝承の最深部を探る!隠された謎を暴く!検証解剖する!といった目的を、
 この御本は掲げていません。
 静かに、その土地を訪ね、感慨にふける――
 鬼ヶ島伝説の残虐さや、
 古戦場でかつての流血の規模を調べよう、なんてこととは無縁です。
 ゆったり、のんびり、
 リラックスして《歴史》を愉しんでくださいな。

「ふァ~いッ♪ んしょ、ッと」 (←座り直したりしてみる)

 取り上げられているのは、
   『八百比丘尼の若狭路』
   『桃太郎と高松』
   『小栗判官と熊野路』
   『佐渡の山椒大夫伝説』
 などなど、24ヶ所の土地と伝説。
 
 いえ、お待ち下さい、桃太郎はウチが本家だよ!と拳を突き上げるその前に。
 海野さんの目の配り方は、とても柔軟です。
 桃太郎に対しても、これは瀬戸内海を舞台にした伝説であろうと
 考察しています。

「うみのォ、ろまんとォ、つながりィありッ!なのでスねッ」

 こつこつと、おそらくは独りで伝説の地を巡り、
 自由に、自在に、眺め、推理し、想像し、文にする。
 著者さんのその作業はとても思慮深いもので、
 読み手に何らかの解釈を押しつける檄文ではありません。
 《伝説》をむやみに怪物視することなく、
 平静に、穏やかに、向き合います。
 
 むかし、ここに伝説を残したのは、どんなひとであったのか。
 そして、伝説をいまに語り継ぐひとたちも、ここにいる――

 地味な歴史本と考える御方もいるかもしれませんが、
 歴史マニアさんでなくとも、歴史ミステリ好きさんでなくても、ぜひ!
 お奨め!ですよ!

「ふむッ!
 テディちゃはァ、だざいふにィ、きょうみィありッ、でス♪」

 あら、菅公の御社ですね!

「おいしィおもちがあるッてェ、ここにィ、かいてあるでスよッ♪ ほらッ♪」

 …………御詣りも、忘れずに。
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