テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

今年もかわゆい♪ネジリバナ!

2008-06-15 23:00:17 | 花雑記
「ねじィ! 
 ねじねじィ、でスよッ、ネーさ!」

 はい、ネジリバナですね、テディちゃ。
 今年もきれいに咲いてくれました♪
 ねじり草(そう)、ネジバナ、などとも呼ぶそうですよ。

「ふむッ! ふむむッ!」

 調べてみましたら、ピンク色のこのお花、なんとランの仲間です!
 ラン科ラン目、ですって!
 花はチビちゃんだけど、実は、いいとこのお嬢さんだったのね~。

「えェ~?
 らんン? ……みえないィ~でスゥ~?」

 そこがちょっと複雑なのね。
 ランどころか、雑草の類としか見てもらえなくて、
 刈り取られちゃうことが多いんだそうです。
 では、雑草と同じく強靭そのものかというと、
 栽培して増やすのは難しい、のだとか……。
 
 例えばカーネーションあたりは、簡単にクローニングできるんですが、
 ネジリバナちゃんにその手は効きません。
 
「ほえェ?
 じゃッ、きちょうッ!なのでスねッ」

 かもしれません。
 大事に、大切に、親切にしてあげてね。

「りょォうかいッ!
 はいッ、しッ、しッ、ぴぴィーッ!」(←何処からか笛を持ち出した?)

 え? な、なにっ??

「ぴぴィーッ!
 ネーさ、ちかよらないでッ!
 さわッちゃァだめッ!」

 はあ?

「きちょうゥ、なのでス!
 おはなにィ、ちかよッちゃ、だめェッ!」

 ………………そうします。

「うむッ、よろしィッ!」

 
     **   **   **   **    **  **   **

 
 遅れましたが、地震の被害に遭われた方々に心よりお見舞い申し上げます。
 一日も早い復旧を願っております。
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青と、花と、夕星の日本画。

2008-06-15 13:52:51 | ブックス
 偶然よ! 本当に偶然なんです!

「ふァ~? ネーさ、どしちゃッたのでスかァ? ぐゥぜん、ッてェ??」

 今朝の新聞に、大きな広告が!
 そこには東山さんの絵が!
 でも、テディちゃ、これは偶然なんです。
 本日の御紹介はこれにしましょう、と幾日も前に決めてあったんですから!

「はいはいィ、このォ、ごほん、でスねェ?」



          ―― もっと知りたい 東山魁夷 生涯と作品 ――


 
 著者は鶴見香織さん、監修は尾崎正明さん、’08年3月に発行されました。

「ふむふむッ、このえをォ、かいたァ、がかさん、でスゥ!」

 そうです。
 東山魁夷さん(本名は新吉さん)は、1908年7月8日、
 横浜に生まれました。ちょうど、100年前になりますね。

「あッ! せいたんッひゃくねんッ!なのでスよッ!」

 そのためでしょうか、去年あたりから関連出版物が多数刊行され、
 今年は大規模な展覧会も開催されています。

 この御本の表紙を飾っているのは、『道』。
 1950年に制作された、東山さんの代表作です。
 東京の国立近代美術館に所蔵されているので、
 展覧会等へ貸し出されていなければ、
 常設展示コーナーで見ることが出来ますよ。

「まッすぐゥ、まッすぐゥ……よいィ、みちィ、でス……」

 まっすぐな『道』に導かれ、頁を披けば、
 内容は、東山さんの年表に沿い、
 作風の変遷を辿る八つの章で構成されています。
 『道』が登場するのは、第3章。
 《風景画家》として、私たちのよく知る東山さんの画が描かれてゆくのは、
 この期以降のことです。
   『残照』(1947)、
   『秋翳(しゅうえい)』(1958)、
   『冬華(とうか)』(1964)、
   『花明かり』(1968)……。

「わァッ! しだれざくらァ、でスゥ!」

 はい、そうです。京都円山公園の枝垂桜をモデルにしたといわれる作品です。
 とっても有名な御作ですね。

「きれいィ~きれいィ~♪」

 きれい……なのですが、
 東山さんの画は、実物と印刷とでは印象が異なっているので、ご注意下さいな。

「ふァ?」

 東山さんの画は、大画面のものが多いんです。
 実際に絵画の前に立ってみると、なんともいえぬ迫力、気迫を感じます。
 枝垂桜の『花明かり』も、126.5×96.0cm。
 雰囲気は、可憐でありながら、荘重、かつ粛然、でしょうか。

 絶筆は、『夕星(ゆうぼし)』(1999)。
 東山さんが夢の中で目にした風景なのだそうです。

「これもォきれいィ、でスゥ……」

 巻末には作品を所蔵する美術館の所在地なども掲載されています。
 入門書として、作品鑑賞の旅のガイド本としても、
 ぜひ!の御本です。
 特に、長野方面に旅行する予定のある御方に、お奨め!ですね♪

「わぽッ♪ 
 いッてらッしゃァいィ~ッ、たのしィたびィをッ♪」
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