テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

♪桜桃三昧♪

2008-06-27 23:12:07 | 美味
「むきゅおーッ♪ むきゅぴーッ♪」

 ちょ、ちょっと、テディちゃ、失礼だわよ、カメラにお尻をむけちゃって。

「だッてェ、ネーさ!
 さくらんぼォでスッ!
 いッぱいィでスッ! むきゃぴぽーッ♪」

 はいはい、分かりましたから、もう少し声をね、小さく、

「だいぶゥ!
 さくらんぼォにィ、だいぶゥしちゃうゥでスッ♪」

 ダイヴは止めなさいってば。
 
「それじゃッ、ひとつぶゥ、しッけいィ、しちゃおッ♪」

 あ、こらっ!

「むぱッ♪ あまァーいッ♪ おいしッ♪
 もうひとつぶゥ、ふたつぶゥ、いただきィ~ッ♪」 (←ぴゅ~っと逃げる)

 ああ、叔母さまが送って下さったサクランボが……。  
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世界名作劇場☆SF編!

2008-06-27 13:59:58 | ブックス
 こんにちは、突発的《世界名作劇場》のお時間がやってまいりました。
 
「こんにちわゥ~、テディちゃでス。……ふあん、でスゥ……」

 あら? 何が不安なんですか?

「このォ、ひょうしィ……なんだかァ、そのゥ~」

 御安心を。ホラーではありません! 
 この御本は、ジャンルでいうならSFですね。
 さあ、御紹介いたしましょう! こちらを、どうぞ!



             ―― 宇宙船ビーグル号の冒険 ――


 
 著者はA・E・ヴァン・ヴォークトさん、原著は1950年に発行されました。
 原題は『THE VOYAGE OF THE SPACE BEAGLE』。

「ネーさ、びィ~ぐるゥ、ッてェ?」

 出典は、船の名前ですね。
 イギリス海軍の測量船、と聞いただけで、分かる人には分かっちゃうでしょう。
 1831年、英国の港から南半球へ向け出発したその船には、
 ある科学者さんの若き日の姿がありました。
 彼の名は、チャールズ・ダーウィン――

「わぽッ! だーうぃんさんッ!」

 さて、時代は変わって、遠い未来。
 新たなビーグル号が建造されました。
 地球の青い海ではなく、外宇宙への探検船ビーグル号です。
 船長リース大佐の指揮のもと、
 多くの優秀な科学者たちを乗せ、
 何光年もの彼方へ。

 主人公は、エリオット・グローヴナーさん。
 まだ31歳の若い科学者である彼の、専門分野は異色です。
 化学であり、数学であり、考古学であり、天文学であり、地質学であり、
 植物学であり、また社会学、心理学でもあって、

「ふァ? むちゃくちゃッ、でスよゥ~?」

 グローヴナーさんは、総合科学者(ネクシャリスト)なんです。
 かれは総合科学(ネクシャリズム)の専門家で、
 それはつまり、《すべて》が対象分野であるということ。
 数学も考古学も、何だってあり、何でも可。

 しかし、総合科学は始まったばかり、新興の学問でした。
 知名度も影響力もない総合科学財団が
 かろうじてビーグル号探検隊に加えることが出来たのは、
 グローヴナーさんのみ……。
 そう、船内に総合科学者は彼ひとりしか、いないのです。

「むぅ~、ぜんとたなんがァ、よそうゥされるのでスゥ~」

 専門家/細分化され過ぎてしまった《わからず屋》の科学者さんたち、
 船内の勢力争いや、
 謎の異生物(エイリアン?)との戦い。
 グローヴナーさんを乗せ、ビーグル号が行き着く先は――?

 作中に登場する超生物くん、とってもユニークです。
 猫に似た黒い身体。
 電磁波を自在に操り、真空中でも生存可能。
 本書では『ケアル』と表記されていますが、
 『クァール』と書き換えれば、
 あの!《ダーティペア》シリーズでも御馴染みの……?

「あッ!!」

 SFファン好きな御方にぜひ読んでいただきたい名作です。
 現在は入手困難な御本となってしまったようですが、
 図書館や古書店で!

「テディちゃ、くぁーるをォ、かッてみたいィでスゥ!
 ネーさ、どこにィ、ゆけばァ、くぁーるくんッ、いるでスかッ?」

 クァールならね、ネーさもずっと欲しいと思ってるんですけど、
 ペットショップには売っていないんです……。

「ううッ、ざんねんでスゥ……」

 クァールを見つけた御方は、至急テディちゃ&ネーさまで!

「おねがいィするでスッ!」  
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