テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

新味プリングルズに……『む?』

2008-06-06 23:10:59 | 美味
 またもや誘惑に負けてしまいました。

「ネーさ、ぷりんぐるずゥ、すきィでスねェ~」

 だって、テディちゃ、期間限定なんて書いてあると、つい……。
 これはね、《ヨーロピアンセレクション イタリアンピッツァ》なんですよ。
 『イタリア風チーズとトマトのピッツァ味!』ですって。
 さあ、いただいちゃいますよ!

「ふァ~いッ、テディちゃもォ、ごしょうばァ~んでスッ♪ もぐもぐッ」

 …………む?

「ふひゃッ!
 た、たいへんッ!
 ネーさのまゆげェ、ぴくぴくゥしてるでスゥ!」

 チーズ、弱すぎっ!

「あ、やぱりィ~」

 チーズもトマトも、弱い、弱いわ!
 もっと濃くなくちゃ! パンチがなくっちゃ! 
 食感は良いんですけど、
 う~ん、違う、コクが違うんです~……!
 他にも足りないものが多過ぎるぅ~!

「ふァ~、そォでスかァ……」

 ……どうしてか、ずしーんと悲しくなってきたネーさでした……。

「といいつつゥ、しんさくにきたいィするネーさ、なのでしたァ……ふゥ~」
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どうせ読むのなら本物で!!

2008-06-06 14:02:51 | ブックス
「あはッ、きょうはァ、めいさくげきじょッ、でスねッ、ネーさ」

 そうです、本日は世界名作劇場・英国編……って、あら?
 おかしいですね?
 いつものテディちゃでしたら『こわいィ~』なんて言いそうな御本なんですよ。

「だァじょぶッ!こんなやつゥ!
 それにィ、にんにくゥ、もッてるもォんッ!」

 ふふっ……そう簡単に行くかな~?
 さあ、では御紹介いたしましょう! こちらを、どうぞ!



               ―― 吸血鬼ドラキュラ ――


 
 著者はブラム・ストーカーさん、原著は1897年に発行されました。
 有名な、あまりにも有名な吸血鬼小説の金字塔なのですが、
 逆に有名の度が過ぎて、
 この原作小説を読破したぞ!という御方は少数派なのではないでしょうか?

「ふむゥ? そォなのォ?」

 ハリウッドが作り出した《ドラキュラ》のイメージはよく知られていますね。
 黒い服に身を包み、
 美人さんが好きで、
 コウモリに変身したり、
 日の光を避け……

「にんにくとォ、じゅうじかァ、きらいィなのでスッ!」

 確かに原作の文中にもそういった場面は出てこないでもありません。
 しかし、ハリウッド製ドラキュラさんは
 どこか笑いを誘うような要素があるのに対し、
 小説版ドラキュラさんは、けっこう本気で、怖い……!

「えッ、こわッ……?」

 時代(とき)は19世紀末。
 科学はここまで進んだ、と人々は思っています。
   産業革命によって生活は豊かになり、
   夜の街路をガス灯が明るく照らす。
   蒸気機関車が都市間を高速で結び、
   自動車の開発が急ピッチで進められているから、
   じきに馬車なんてものは不要になるよ。
   そうそう、英仏海峡にトンネルを掘る計画も立てられているらしいね。
   もう数年で20世紀が来るんだ!
 が、光が増すほどに、旧世界の闇もまた昏く、深まっていたのでした。

 冒頭の語り手は、ジョナサン・ハーカー氏。
 ロンドンから、はるばるカルパチア山中のドラキュラ城へ向かうところです。
 城の主・ドラキュラ伯爵と不動産管理や購入について話し合うために。
 伯爵は、英語が堪能で、好奇心に満ちた老人、と見えました。
 ところが。
 何の変哲もない筈のビジネス旅行は、次第に暗雲に覆われ始めます。
 ハーカー氏の眼に映るのは、
 もはや《人》ではない《化けもの》の本性を顕した伯爵の姿。
 異国の古城で、絶体絶命となったハーカー氏は……。

「ひィッ、こ、こわいィ……!」

 いえいえ、これはほんの導入部です。
 ロンドンでハーカー氏の帰還を待つ婚約者のミナ嬢、
 ミナ嬢の親友ルーシー嬢も、
 ドラキュラ伯爵が仕掛けた罠に落ちてしまいます。
 ヴァン・ヘルシング教授の援けを得、
 ようやく敵の正体を突き止めたものの、
 時すでに遅し、犠牲者は次から次へと!

「みぎゃッ!」 (←耳を塞ぎ中)

 作者のブラム(エイブラハム)・ストーカーさんは、
 当代一と賞賛された名優アーヴィングの秘書であり、
 一座の運営全般を担った演劇人でもありました。
 演劇から学んだすべて、
 そしてブタペスト大学のヴァンペリ教授に取材した伝説を基に、
 当時の最先端科学を盛り込み、
 この長大な物語を書き上げたのでした。
 作品は発表した途端に大ヒット、大センセーションを巻き起こします。
 
 最初は、とっつきにくい、かもしれません。
 けれど、面白さは比類なし!
 さあ、最初にして最後、最高の吸血鬼怪奇譚を、ぜひ!

「……も、もうゥ、おわッたでスかァ……?」(←片方の耳をちょろっと開け中)
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