テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

夏越の祓へ。

2008-06-30 23:03:18 | おまつり
 本日は6月の30日。
 テディちゃ、ネーさは《夏越の祓(なごしのはらえ)》に行ってまいりましたよ~!

「あッ、おまいりィ、でスねッ」

 そうです。
 この半年の間に身に積もった穢れを祓う、除災の神事なんですよ。
 私たちの地元、京王八王子駅近くの
 『子安神社』さんへ伺ったのですが、そこでびっくり!
 ちょうど、祓の儀式が始まるところです!
 
「わぽッ!」

 ネーさも、儀式に参加させていただいちゃいました。
 神職さまの唱える《大祓詞》を拝聴し、
 紙の人形(ひとがた)に3回息を吹きかけて身の穢れを移し、
 茅の輪をくぐり……と、貴重な体験をさせていただきました。
 神社のみなさま、ありがとうございました!

「いいなッ、いいなッ、テディちゃもォ、おはらいィ、したかッたでスゥ~!」

 祓の神事が次に行われるのは、
 大晦日の《年越の祓(としこしのはらえ)》になりますね。

「おおみそかッ!
 わすれないよォにッ、てちょうにィ、めもッ、しとこうッとォ!」

 ネーさも、メモ!
 
(画像は《夏越の祓》儀式が終わった後の子安神社さん境内を、パチリ、しました)
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怖さ、じんわり……なミステリ(かな?)。

2008-06-30 13:58:40 | ブックス
「むきゃうゥ~!
 これはッ、このォ、おどろォ~なァ、ひょうしィはッ!」

 どうしたんです、テディちゃ? 

「こ、こわいィでスねッ? これはァ、こわいィおはなしッ、なんでしょッ!」

 うーん、そうですねえ、この御本は……。

「ひィッ!
 いつもはァ、そこでェ、ほらーじゃないでスよォ、ッていうのにィッ!!」

 まあ落ち着いて下さいな。
 ミステリとされているこちらの御本ですが、実際には……ミステリなのでしょうか?
 まるで……おっと、先走ってしまいました。
 先ずは御紹介いたしましょう、こちらを、どうぞ!



               ―― 首無の如き祟るもの ――


 
 著者は三津田信三さん、’07年5月に発行されました。
 先日ご紹介しました『山魔の如きわらうもの』と同じく、
 怪奇小説作家にして素人探偵である、刀城言耶さんシリーズの一作です。

「もしかしてッ、またァ、あやしィわらべうたがァ……?」

 ご明察です、テディちゃ。

「ひッ!」(←座布団の下に逃げ込む準備中)

 怪しい童唄、この御本でも登場いたします。
 が、童唄よりも大きなパワーを揮うのが、400年の昔にさかのぼる伝承――
 《首無(くびなし)》の祟り譚。
 多摩地方の奥辺、
 媛首(ひめかみ)村の大地主として知られる秘守(ひがみ)一族は
 代々その祟り譚に怯えて暮らしてまいりました。
 
 一族の中で最も格式高い一守(いちがみ)家では、
 後継の男子が育たない……

 昭和の時代になっても、その伝説は生きています。
 一守家の跡取りを皆が扱うやり方は、腫れ物に触るかのようでした。
 その方法が効を奏してか、
 とうとう、この日を迎えるに到りました……!
 成人の儀式に等しい《二十三夜参り》に続き、
 三日後に行われる花嫁選びの儀式《婚舎の集い》。
 村の駐在さんの配慮などもあり、
 儀式は無事に済むものと、
 誰もが期待していたのです。

 が。

「うあうゥ~ッ!」 (←ダッシュの準備中)

 儀式は悲劇の場へと一変します。
 次から次へと起こる惨劇、
 密室の謎、消失の謎。
 秘守家の相続争い、家同士の反目も絡み、
 市警察から投入された警部さんたちも戸惑うばかり。
 いったい誰が犯人なのか?
 いや、いったいこれは、どういう犯罪なのだ――?

 犯人が明らかにされることなく、時は経ちました。
 事件は、再び動き始めます。
 
 或る作家さんが事件の回想記に取り掛かったのは、
 偶然だったのか、
 それとも祟りが甦ったのか……

「むきィッ!」 (←座布団の下へダッシュ!)

 探偵小説? それとも、ホラー?
 作中、こうであったろうか、と推理が展開される場面はあります。
 なるほど!と読み手は膝を打ち、いえ、打ちかけて、
 はっと気付きます。
 
 この推理を、信じていいものか?
 これが真実だという、証拠はどこにある?
 証明しようにも、もう昔のことだ、確固とした物的証拠は失せてしまった……。

 都市伝説よりもとらえどころがない、《推理》。
 その《推理》を覆す新たな《推理》、また《推理》……。
 『犯人は○○だ!』とズバリ指摘してほしい読み手にとっては、
 まさに悪夢。
 では、この物語は、やはりホラーなのかもしれません……。
 

「……あのゥ~、ネーさ……」(←座布団の隙間から鼻先だけ出してみました)

 はい、なあに?

「こわいィのはァ、もゥ、いいでスゥ~……」
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