テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

いつも、どこでも。

2016-06-16 21:58:31 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ふァいッ! やッてきましたァでス!」
「がるる!ぐるる・がる・ぐるるる!」(←訳:虎です!バトル・オブ・ブリテン!)

 こんにちは、ネーさです。
 EURO2016、今夜(16日)は
 イングランドとウェールズが激突しますよ!
 英文学を愛読する活字マニアさんにはお分かりでしょう、
 これが因縁の対決であることを!
 勝利の美酒をぐぐぃっと飲み干すのは、大国か小国か?
 秘かに(というか公然と)ウェールズを応援しながら、
 さあ、本日の読書タイムは、こちらを、どうぞ~♪
 
  



            ―― 杏のふむふむ ――



 著者は杏(あん)さん、単行本は2012年に、
 画像の文庫版は2015年1月に発行されました。
 杏さんは、皆さま御存知の、あの女優さんの杏さんですよ~♪

「わふゥ! もでるゥさんッ!」
「ぐるがる~!」(←訳:歌も上手~!)

 近年は女優さん業がメインになっていて、
 でも以前はパリコレのモデルさんもやってらして、
 歌の上手さはミュージカル出演で証明済み、
 それに読書家としても有名で……と
 八面六臂に活躍する杏さん、
 この御本では、
 “エッセイ作家”さんの風格を漂わせています。

 『大切な思い出』
 『仕事での出会い』
 『出会いは広がる』
 そして
 『おまけ』
 という構成のエッセイ作品すべてに共通するテーマは。

 出会い、でしょうか。

「にんげんッとかァ~」
「がるる~」(←訳:街とか~)
「わんことかッ!」

 女優さん、モデルさんといったお仕事をしていれば、
 意外な出会い、
 こんなことが?というような出会いが
 自然と多くなる、のかもしれませんが、
 学生の頃から、
 出会いの神様は杏さんに微笑みかけてくれていたようです。

 友人が薦めてくれたコミックにハマり、
 それが数年後に、コミックの作家さんと
 コラボするお仕事に結びつく。

 大好きなお祖父ちゃんから聞いた
 お祖父ちゃん若かりし日々と、
 お祖父ちゃんの同僚さんの思い出話。

「おじいちゃんッ、すてきィなァおかたでスゥ!」
「ぐっるがる!」(←訳:カッコいい!)

 パリで出会ったタケちゃんマンさん……
 あ、いえいえ、世界のキタノさんではなく、
 学者の竹本忠雄さんとの会話。

 突然、陶芸を始めたくなって
 訪れたのは伊豆の山の中。
 そこで迎えてくれた陶芸の先生の思い出。

「ぶたいィうらもォ~」
「がぅっるぐるる!」(←訳:ちょっと覗き見!)

 TVの対談番組、
 刑事ドラマや
 ミュージカル制作の現場。

 ミーハーな一ファンである私ネーさは、
 それはもう楽しく読ませていただきました~♪

「ネーさッ! こッちィ、こッちもォ!」
「ぐるがる!」(←訳:必読だよ!)

 はいはい、そうなんです。
 単行本を既に読んだ御方にも
 あらためてこの御本を手に取っていただきたい理由は、
 巻末の、この文庫版にのみ収録されている
 『後日談 ベラの授業』
 それに、
 村上春樹さんによる『解説 ふむふむ感』!

 TVドラマで、妖怪人間ベラをみごと演じ切った杏さん、
 母校の小学校で授業をすることになりました。
 も、もちろん、
 ベラの衣裳とメイクで……!

「きゃほほゥ!」
「がるるる!」(←訳:皆大喜び!)

 ベラの姿、ベラの心で、
 杏さんが行った授業とは――

 思わず、
 杏さんの、いえ、ベラさんの授業を受けたチビっ子たちが羨ましい!
 と叫びたくなるこの文章、
 本当に必読です!

 全活字マニアさんにおすすめしたい一冊、
 ぜひ、お探しくださいね♪
 
 
コメント
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