テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

楽園のみどり。

2016-06-19 22:04:55 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 どうしちゃッたんでスかッ、ぽるとがるゥ!」
「がるる!ぐるるるー!」(←訳:虎です!勝たないとー!)

 こんにちは、ネーさです。
 前評判ってアテにならないわね~と痛感させられるEURO2016、
 連日の好カードにちょこっと睡眠不足気味の読書タイムは、
 シュパッ!と目も覚めるような、
 こちらの御本を、さあ、どうぞ~♪
 
  



         ―― 世界一うつくしい植物園 ――



 文は木谷美咲(きや・みさき)さん、監修は森田高尚(もりた・たかひさ)さん、
 2016年3月に発行されました。
 『BEAUTIFUL BOTANICAL GARDEN In The WORLD』と英語題名が付されています。
 いやーもう、
 表紙のこのお写真にはこころ躍らせれますね!
 これが、植物園!

「ひゃわッ! はではでッ!」
「ぐるるるぅ!」(←訳:カラフルぅ!)

 夕暮れのお空を背景に、
 ライトアップされた建造物が
 SF映画のような佇まいを見せているこちらは、
 シンガポールにある、
 《ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ》。

 熱帯雨林の大樹をモチーフにしたという
 タワー状の『スーパーツリー』、
 その間に吊るされている空中遊歩道『スカイウェイ』と
 広大な屋内庭園、
 テーマ別の野外庭園――
 すごいなぁシンガポール!
 と感心してしまう風景ですね。

 この先進的っぽい画像を目にしてしまうと、
 我が日本の植物園は……

「くらしッくゥ?」
「がるぐる?」(←訳:時代遅れ?)

 この御本に掲載されているのは、
 全40の、世界各地の植物園です。

 アメリカ大陸からは9ヵ所、
 ヨーロッパ&アフリカ大陸からは18ヵ所、
 そして、
 アジア&オセアニアからは13ヵ所の、
 植物園がカラー写真で紹介されていますが、
 どの植物園も
 ガチガチに造り込んだデザインなのかというと、
 そうでもありません。

 世界に名だたる、
 英国の《キュー植物園》は、
 19世紀に立てられた温室『テンペレートハウス』の
 その古風さが美しい♪

 同じ英国でも、
 コーンウォールの《エデン・プロジェクト》は、
 モダン建築の見本市かしら?
 何かの実験都市なの?
 というくらいのヴィジュアルです。

「どッちもォ、わんだほォーでス!」
「ぐるがるる!」(←訳:両方すてき!)

 海の向こうの国々の、
 テーマパークさながらの植物園と比べると、
 日本の植物園はやっぱり地味、いえ、
 マジメ過ぎ?

 日本で最も古い
 東京の《小石川植物園》。

 神奈川県箱根仙石原の
 《箱根湿生花園》は、日本初の湿生植物園。

 きらきら輝く高層タワーはありませんけれど……

「おッ? ここはァ、なかなかッ」
「がるぐる!」(←訳:斬新建築!)

 日本植物分類学の始祖・牧野富太郎博士の名を冠する、
 高知県の《高知県立牧野植物園》。

 1958年に開園、2010年に大きく改装された同園の温室と
 牧野富太郎記念館は、そうね、
 派手さはなくても、
 良い意味で印象的です。

 ああ、こんな植物園が
 東京にもふたつみっつ、いえ、みっつよっつ、いつつむっつ、と
 た~くさんあれば、
 ヒートアイランド現象も緩和されるのに!

「なつはァ、みどりがァほしくなりまスゥ♪」
「ぐるるがる!」(←訳:木陰の安らぎ!)

 難しい長編小説と向かい合う気力もなくしてしまう、夏。
 暑さに疲労困憊の読書タイムに、
 植物園巡りの写真集はおすすめです。
 花の美しさ、
 樹木の美しさ、
 庭々をつなぐ小路、
 ガラスの温室、
 異国の珍しい多肉植物……あいたっ!

「さぼてんッ、さわッちゃだめェでス!」
「がるがるぐるる!」(←訳:チクチクですよ!)

 お花好きな御方も、旅行好きな御方も、
 写真マニアさんも、ぜひ、一読を♪



 
コメント
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