「こんにちわッ、テディちゃでッス!
くんかッ、くんくんッ! よいィかおりィ~♪」
「がるる!ぐぅるるるる!」(←訳:虎です!ジャスミンだ!)
こんにちは、ネーさです。
信号待ちをしていたら、漂ってきたのは
ジャスミンの花の香り……
どこで咲いているのかは分かりませんでしたが、
パァっと心が軽くなるような香りでした。
本日の読書タイムも、
心がふんわり、或いは、ぐいぐい、きりきり、と
動き、ゆらめくような一冊を御紹介いたしますよ。
さあ、こちらを、どうぞ~♪
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/57/85/cfd9da6f7e603d88c1752c7215ed8274.jpg)
―― 小泉今日子 書評集 ――
著者は小泉今日子(こいずみ・きょうこ)さん、2015年10月に発行されました。
2005年1月から2014年12月の間、
著者・小泉さんは読売新聞書評欄で読書委員を務めました。
この御本は、小泉さんによる5期10年分の書評と、
巻末の特別インタビューで構成されています。
「こいずみさんッ、どくしょかさんッなのでスゥ!」
「ぐるるるが~る!」(←訳:読書歴も長~い!)
小泉さんが読書に目覚めたのは、
ちょっと悲しい経緯がありました。
読書をしている人間には、
話しかけ難いものだろう――
忙しかった十代の頃、
テレビ局の楽屋で、移動の乗り物の中で、
そう思いながら、
誰も話しかけないで下さいと願いながら、
いつも本を開いていたのだと、
御本冒頭の『はじめに』で小泉さんは記しています。
小泉さんにとって、
本は、防壁。
こころない干渉から自分を守ってくれる、
バリアのようなもの、だったのでしょうか。
「むううゥ~…かなしィ~でスゥ~…」
「がるる~…」(←訳:切ない~…)
本が防壁の役目を果たしたのか否かは分かりませんが、
本を好きになった、と小泉さんは書いています。
活字マニアの私たちにとっては
ホッと胸を撫で下ろしたくなる一言ですね。
「ほんはァ、ともだちィ!」
「ぐるるるがる!」(←訳:ボクらの味方!)
この御本に収録されている、
小泉さんの“友”であり“味方”となった本たちは、
小説、エッセイ、詩歌集、絵本、コミックなど
ジャンルは多岐にわたっています。
おそらく、熱心に書店に通う方々ならば、
あ、これ知ってる!
わたしも読んだわ!
という作品がどこかに見つかることでしょう。
三崎亜美さん著『となり町戦争』、
ゲッツ板谷さん著『ワルボロ』、
片桐はいりさん著『わたしのマトカ』、
佐藤多佳子さん著『一瞬の風になれ』、
万城目学さん著『鹿男あをによし』、
天童荒太さん著『悼む人』、
益田ミリさん著『ほしいものはなんですか?』
ほしよりこさん著『逢沢りく』、
猫好きさんに評判の『世界で一番美しい猫の図鑑』……
「あはァ! そうでしたでス!」
「がるるるぐるる!」(←訳:小泉さん猫好き!)
難しい文章で論じるのではなく、
まっすぐに、
肩肘張らず、
でもほんのちょっとだけ
お腹の底に怒りを湛え、
なおかつ優しく、
書物と向き合う。
そんな書評が、
読み手の好奇心を動かさなかったはずはなく、
本来は2年任期のところを
請われて5期、
読書委員を続けることになったのでした。
「ことばがァ、ちかたづよさッ!」
「ぐるるるるがるぅるる!」(←訳:それでいてナチュラル!)
『その本を読みたくなるような書評を目指して』
という一言が、
私ネーさにとっては
ずっしり重く感じられます。
まだ知らぬ一冊を探しに、
知りたかった世界を探しに、
活字マニアの皆さま、
ぜひ!
くんかッ、くんくんッ! よいィかおりィ~♪」
「がるる!ぐぅるるるる!」(←訳:虎です!ジャスミンだ!)
こんにちは、ネーさです。
信号待ちをしていたら、漂ってきたのは
ジャスミンの花の香り……
どこで咲いているのかは分かりませんでしたが、
パァっと心が軽くなるような香りでした。
本日の読書タイムも、
心がふんわり、或いは、ぐいぐい、きりきり、と
動き、ゆらめくような一冊を御紹介いたしますよ。
さあ、こちらを、どうぞ~♪
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/57/85/cfd9da6f7e603d88c1752c7215ed8274.jpg)
―― 小泉今日子 書評集 ――
著者は小泉今日子(こいずみ・きょうこ)さん、2015年10月に発行されました。
2005年1月から2014年12月の間、
著者・小泉さんは読売新聞書評欄で読書委員を務めました。
この御本は、小泉さんによる5期10年分の書評と、
巻末の特別インタビューで構成されています。
「こいずみさんッ、どくしょかさんッなのでスゥ!」
「ぐるるるが~る!」(←訳:読書歴も長~い!)
小泉さんが読書に目覚めたのは、
ちょっと悲しい経緯がありました。
読書をしている人間には、
話しかけ難いものだろう――
忙しかった十代の頃、
テレビ局の楽屋で、移動の乗り物の中で、
そう思いながら、
誰も話しかけないで下さいと願いながら、
いつも本を開いていたのだと、
御本冒頭の『はじめに』で小泉さんは記しています。
小泉さんにとって、
本は、防壁。
こころない干渉から自分を守ってくれる、
バリアのようなもの、だったのでしょうか。
「むううゥ~…かなしィ~でスゥ~…」
「がるる~…」(←訳:切ない~…)
本が防壁の役目を果たしたのか否かは分かりませんが、
本を好きになった、と小泉さんは書いています。
活字マニアの私たちにとっては
ホッと胸を撫で下ろしたくなる一言ですね。
「ほんはァ、ともだちィ!」
「ぐるるるがる!」(←訳:ボクらの味方!)
この御本に収録されている、
小泉さんの“友”であり“味方”となった本たちは、
小説、エッセイ、詩歌集、絵本、コミックなど
ジャンルは多岐にわたっています。
おそらく、熱心に書店に通う方々ならば、
あ、これ知ってる!
わたしも読んだわ!
という作品がどこかに見つかることでしょう。
三崎亜美さん著『となり町戦争』、
ゲッツ板谷さん著『ワルボロ』、
片桐はいりさん著『わたしのマトカ』、
佐藤多佳子さん著『一瞬の風になれ』、
万城目学さん著『鹿男あをによし』、
天童荒太さん著『悼む人』、
益田ミリさん著『ほしいものはなんですか?』
ほしよりこさん著『逢沢りく』、
猫好きさんに評判の『世界で一番美しい猫の図鑑』……
「あはァ! そうでしたでス!」
「がるるるぐるる!」(←訳:小泉さん猫好き!)
難しい文章で論じるのではなく、
まっすぐに、
肩肘張らず、
でもほんのちょっとだけ
お腹の底に怒りを湛え、
なおかつ優しく、
書物と向き合う。
そんな書評が、
読み手の好奇心を動かさなかったはずはなく、
本来は2年任期のところを
請われて5期、
読書委員を続けることになったのでした。
「ことばがァ、ちかたづよさッ!」
「ぐるるるるがるぅるる!」(←訳:それでいてナチュラル!)
『その本を読みたくなるような書評を目指して』
という一言が、
私ネーさにとっては
ずっしり重く感じられます。
まだ知らぬ一冊を探しに、
知りたかった世界を探しに、
活字マニアの皆さま、
ぜひ!