テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

《アリス》、不思議なテツの国へ?

2019-06-20 22:20:35 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 むむむゥ! なんたるゥ~きゃわゆさッ♪」
「がるる!ぐるるーるがるる!」(←訳:虎です!ポスターにしたい!)

 こんにちは、ネーさです。
 う~ん本当に可愛いわ!
 ポスターかカードにしてくれないかしら?
 と見惚れてしまうのは、
 はい、↓こちらの御本ですよ~♫

  


 
       ―― こうして誰もいなくなった ――



 著者は有栖川有栖(ありすがわ・ありす)さん、
 2019年3月に発行されました。
 『THUS THEN THERE WERE NONE』と英語題名が付されています。
 そして、表紙の装画を担当しているのは
 京都在住の画家・junaida(ジュナイダ)さん!

「ふんいきィ、にあッてまスゥ!」
「ぐるるぅるがるる!」(←訳:オモチャ箱みたい!)

 著者・有栖川有栖さんの作家デビュー30周年を記念するこの御本には、
 ノンシリーズものの中短編14作品が収録されています。

 ノンシリーズ、ということで、
 有栖川さんの作品ではお馴染みの
 探偵センセイたちは登場せず、
 けれどその代わりに……

「ひょうだいィさくひんッ!」
「がるぐるるがるるるるる?」(←訳:あの名作が生まれ変わる?)

 ええ、そうですね、
 表題作『こうして誰もいなくなった』は、
 アガサ・クリスティさん著『そして誰もいなくなった』を
 再解釈&パワーアップ?させた中編作品です。

 伊勢湾に浮かぶ、小さな島――
 『海賊島』へやって来た10人。
 彼らの身にふりかかるのは……!

「はらはらッ!」
「ぐるるる!」(←訳:ドキドキ!)

 これで事件が起こらなかったらウソよね?
 って言いたくなるこの物語については、
 えへん、
 これ以上のお喋りを控えることにして。

「ええェ~ッ?」
「がるぅ?」

 敢えて、表題作品を措いて、
 ここで御紹介したいのは。

 『線路の国のアリス』!

「ありすッてェ~?」
「ぐるるがるる?」(←訳:アリスだよね?)

 ルイス・キャロルさん著『不思議の国のアリス』、
 児童文学史上の、
 いえ、全文学史上の金字塔というべき作品が、
 有栖川さんの手にかかると。

 いやーもう♪大笑いいたしました!

「うさぎィさんがァ、へんてこォでス!」
「がるるるるるぐっるる!」(←訳:皆ヘンテコになってる!)

 川べりの木陰で退屈しきっているアリスちゃん。
 ああ、つまらない。
 何かおもしろいことがないかしら。
 と、アクビをしたところへ、
 タタタタっと走ってきたのは、
 車掌さん?

 いえ、車掌の制服を着たウサギさん?

「ふァ?」
「ぐるがる?」(←訳:車掌さん?)

 そう、アリスさんが踏み込むのは、
 『不思議の国』
 ならぬ
 『鉄路の国』。

 どこどこまでも
 《鉄路》が支配する鉄道好きさん大喜びの
 有栖川さん版《アリス》、
 ニヤニヤ笑いが止まらなくなる傑作は
 鉄道マニアさんに激おすすめです!

「ぞくへんッ、きぼうゥでス!」
「がるるぐるるるる!」(←訳:映像化してほしい!)

 読み終わってから
 表紙画を見直すと……またニヤリ♪とさせられる
 メモリアルな作品集を、
 ミステリ好き&ファンタジー好きな活字マニアさん、
 ぜひ、一読してみてくださいね~♫

 
 
  
コメント
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