「こんにちわッ、テディちゃでスゥ!
つぎィはァ、つーるゥなのでス!」
「がるる!ぐるがるぐるる!」(←訳:虎です!夢の王座だねえ!)
こんにちは、ネーさです。
ええ、《ジロ・ディ・イタリア》の次は、
ロードレース界最大の祭典《ツール・ド・フランス》!
おっと、その前に御報告しておきましょう、
《ツール・ド・熊野2019》の総合優勝者は、
オールイス・アルベルト・アウラールさん
(国籍はベネズエラ、所属チームはマトリックスパワータグ)!
ジロと同じく南米系の選手さんが優勝するとは……
もしや7月のツールでも南米の選手さんが……?と期待しながら、
さあ、ここからは読書タイムですよ。
本日は、こちらの歴史ノンフィクション作品を、どうぞ~♪
―― ヴェルサイユ宮殿 影の主役たち ――
著者はジャック・ルヴロンさん、原著は1967年に、
画像の日本語版は2019年4月に発行されました。
仏語原題は『LES INCONNUS DE VERSAILLES:Les coulisses de la cour』、
『世界一華麗な王宮を支えた人々』と日本語副題が付されています。
原著初版が刊行されて50年余、
フランスでは今も版を重ねて読み継がれているこの御本は、
難しい学術書ではありません。
「よみやすくッてェ~」
「ぐるるがるぐーるるがる!」(←訳:漫画のあのシーンに直結!)
映画も小説も歴史書にも取り上げられている
フランスのヴェルサイユ宮殿。
私たち日本人にとっていちばん馴染みやすいのは、
池田理代子さん作の漫画『ベルサイユのばら』、
そして同作品を舞台化した
宝塚歌劇の『ベルサイユのばら』でしょうか。
『ベルサイユのばら』こと『ベルばら』の主な舞台であった
ヴェルサイユ宮殿は、
パリの南西22キロ、
イヴリーヌ県ヴェルサイユにありますが、
もともとは離宮として建てられたのだそうです。
「せかいィぶんかァいさんッ、でスよッ!」
「がるるるるぐる!」(←訳:1979年登録!)
現在はフランス最大級の観光施設となった
ヴェルサイユ宮殿が、
“現役”の宮殿だった頃――
つまり政治の中心地であった頃は、
はたしてどのような姿をしていたのかというと。
次の一文で、
なんとなく見えてくるかもしれませんね。
《4000人を超える使用人たち》
「よんせんにんッ?」
「ぐるるるるがるる!」(←訳:使用人さんだけで!)
そうなのよね、
使用人さんが4000人、
ここに住人である王族さんと、
宮殿を訪問する貴族さん軍人さん政治家さん聖職者さん、
そして訪問者さんたち各々の従者さんたち、
と加算してゆくと……
「あうゥ、とほうもォないィでス!」
「がるるぐるるる!」(←訳:大都市みたいだ!)
都市にも匹敵するこの宮殿を、
“生きた空間”にしていたのはどんな人物たちであったかを、
著者・ルヴロンさんは
19の章に分けて描き出します。
料理人、ソムリエ、配膳係、
消防士、音楽家、盗人やスリ、
貴族夫人付きの侍女たち、錠前師……
「ふゥ! かぞえェきれないィでス!」
「ぐるるがるるるぐる!」(←訳:ありとあらゆる職種!)
私ネーさが、ほほぅ!と感嘆しつつ読みふけったのは、
第4章『水の魔術師フランシーヌ一族』と、
第7章『王室主馬頭ブリオンヌ夫人』。
ヴェルサイユ宮殿の造園家として
よく知られているのは、ル・ノートルさん。
ですが、噴水を設計し、
製作するために水路を引き、
噴水用ポンプを発明したりしたのは、
イタリア出身のフランシーヌ一族でした。
その有能ぶりは、ル・ノートルさん以上かも?
一方、主馬頭ブリオンヌ夫人は、
ルイ15世時代のキャリアウーマン?
と言ったらいいのかしら……。
「きゅうていィせいかつゥはァ~」
「がるるぐるるがるるるる!」(←訳:知恵も工夫も必要なんだ!)
王さまから泥棒まで、
思いのほか《自由》に出入り可能な、
宮殿という空間。
『ベルばら』好きな方々には特に、
歴史好きな活字マニアさんにもぜひ
おすすめしたい《王宮群像劇》、
本屋さんで、図書館で、
探してみてくださいね~♪
つぎィはァ、つーるゥなのでス!」
「がるる!ぐるがるぐるる!」(←訳:虎です!夢の王座だねえ!)
こんにちは、ネーさです。
ええ、《ジロ・ディ・イタリア》の次は、
ロードレース界最大の祭典《ツール・ド・フランス》!
おっと、その前に御報告しておきましょう、
《ツール・ド・熊野2019》の総合優勝者は、
オールイス・アルベルト・アウラールさん
(国籍はベネズエラ、所属チームはマトリックスパワータグ)!
ジロと同じく南米系の選手さんが優勝するとは……
もしや7月のツールでも南米の選手さんが……?と期待しながら、
さあ、ここからは読書タイムですよ。
本日は、こちらの歴史ノンフィクション作品を、どうぞ~♪
―― ヴェルサイユ宮殿 影の主役たち ――
著者はジャック・ルヴロンさん、原著は1967年に、
画像の日本語版は2019年4月に発行されました。
仏語原題は『LES INCONNUS DE VERSAILLES:Les coulisses de la cour』、
『世界一華麗な王宮を支えた人々』と日本語副題が付されています。
原著初版が刊行されて50年余、
フランスでは今も版を重ねて読み継がれているこの御本は、
難しい学術書ではありません。
「よみやすくッてェ~」
「ぐるるがるぐーるるがる!」(←訳:漫画のあのシーンに直結!)
映画も小説も歴史書にも取り上げられている
フランスのヴェルサイユ宮殿。
私たち日本人にとっていちばん馴染みやすいのは、
池田理代子さん作の漫画『ベルサイユのばら』、
そして同作品を舞台化した
宝塚歌劇の『ベルサイユのばら』でしょうか。
『ベルサイユのばら』こと『ベルばら』の主な舞台であった
ヴェルサイユ宮殿は、
パリの南西22キロ、
イヴリーヌ県ヴェルサイユにありますが、
もともとは離宮として建てられたのだそうです。
「せかいィぶんかァいさんッ、でスよッ!」
「がるるるるぐる!」(←訳:1979年登録!)
現在はフランス最大級の観光施設となった
ヴェルサイユ宮殿が、
“現役”の宮殿だった頃――
つまり政治の中心地であった頃は、
はたしてどのような姿をしていたのかというと。
次の一文で、
なんとなく見えてくるかもしれませんね。
《4000人を超える使用人たち》
「よんせんにんッ?」
「ぐるるるるがるる!」(←訳:使用人さんだけで!)
そうなのよね、
使用人さんが4000人、
ここに住人である王族さんと、
宮殿を訪問する貴族さん軍人さん政治家さん聖職者さん、
そして訪問者さんたち各々の従者さんたち、
と加算してゆくと……
「あうゥ、とほうもォないィでス!」
「がるるぐるるる!」(←訳:大都市みたいだ!)
都市にも匹敵するこの宮殿を、
“生きた空間”にしていたのはどんな人物たちであったかを、
著者・ルヴロンさんは
19の章に分けて描き出します。
料理人、ソムリエ、配膳係、
消防士、音楽家、盗人やスリ、
貴族夫人付きの侍女たち、錠前師……
「ふゥ! かぞえェきれないィでス!」
「ぐるるがるるるぐる!」(←訳:ありとあらゆる職種!)
私ネーさが、ほほぅ!と感嘆しつつ読みふけったのは、
第4章『水の魔術師フランシーヌ一族』と、
第7章『王室主馬頭ブリオンヌ夫人』。
ヴェルサイユ宮殿の造園家として
よく知られているのは、ル・ノートルさん。
ですが、噴水を設計し、
製作するために水路を引き、
噴水用ポンプを発明したりしたのは、
イタリア出身のフランシーヌ一族でした。
その有能ぶりは、ル・ノートルさん以上かも?
一方、主馬頭ブリオンヌ夫人は、
ルイ15世時代のキャリアウーマン?
と言ったらいいのかしら……。
「きゅうていィせいかつゥはァ~」
「がるるぐるるがるるるる!」(←訳:知恵も工夫も必要なんだ!)
王さまから泥棒まで、
思いのほか《自由》に出入り可能な、
宮殿という空間。
『ベルばら』好きな方々には特に、
歴史好きな活字マニアさんにもぜひ
おすすめしたい《王宮群像劇》、
本屋さんで、図書館で、
探してみてくださいね~♪