「こんにちわッ、テディちゃでス!
つゆいりィ~しちゃッたでスゥ!」
「がるる!ぐるがる~!」(←訳:虎です!湿度高し~!)
こんにちは、ネーさです。
雨続きの季節は憂鬱……とは限らなくて、
ドライアイ体質の私にはちょこっと嬉しくもあります♪
その嬉しさを糧に、
本日の読書タイムは、こちらの御本を、
さあ、どうぞ~!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/39/18/21edaf9bba4a29e6537cc8be4e0e863f.jpg)
―― 一鬼夜行 つくも神会議 ――
著者は小松エメルさん、2019年3月に発行されました。
明治時代を背景とする人気シリーズ《一鬼夜行》の最新刊です。
「めいじィ~なんだけどォ?」
「ぐるるるがるる?」(←訳:ココロはお江戸?)
2010年に開幕した《一鬼夜行》シリーズ第1作である
『一鬼夜行』は、
徳川幕府が崩壊して5年を経た“脱江戸期”の
東京が舞台になっています。
でも、東京という街の形がまだまだ整っていないのと同様に、
ヒトの心も、
ヒトでないモノたちも、
江戸の空気を引きずっているかのようで。
「ここにはァ、けんざいィなのでス!」
「がるぐる!」(←訳:妖怪がね!)
第一作『一鬼夜行』は、
或る夜の不思議な出来事から始まりました。
顔が怖い。
それはもう、閻魔大王様さながらの
おっかない顔立ちをしている
喜蔵(きぞう)さんのお家の庭へ、
落っこちてきたのは
妖怪の小春(こはる)くん。
以来、小春くんは
喜蔵さんが営む古道具屋《荻の屋(おぎのや)》に
居候することになって、
数々の事件を起こしたり?巻き込まれたり?
というのが《一鬼夜行》シリーズの
メインストリームなのですが。
この『つくも神会議』は、
少しばかり脇道に逸れてみて――
「わきィやくゥがァ~」
「ぐるる!」(←訳:主役に!)
《荻の屋》は古道具屋さんですから、
台所用品や文房具、髪飾りなどなど、
古~い道具類が店内を占領しています。
いえ、実は、道具……じゃないんですけどね。
「てがァ、ありまスゥ!」
「がるぐるる!」(←訳:足もあるよ!)
そう、年古りて、
道具たちは付喪神(つくもがみ)になっていました。
この御本で、いちばん賑やかなのは、
喜蔵さんたちよりも、彼ら付喪神たち。
この御本にはプロローグとエピローグを含め
短編8作品が収録されていますが、
《一鬼夜行》シリーズ初心者さんにもおすすめなのは、
『付喪神会議』でしょうか。
《荻の屋》に住まう(棲まう?)付喪神たち、
そして《荻の屋》がある浅草界隈の付喪神たちは
額を突き合わせて
『付喪神会議』の真っ最中です。
かつては縄張り争い、
現在は流入する異国の文化に対抗するための
相互扶助的話し合い、をするのが
付喪神会議の目的……だと思ったら。
「くもゆきィ、あやしィ~!」
「ぐるるがるるるぅ!」(←訳:喧嘩だケンカだぁ!)
デイリーユースな古道具から付喪神に進化。
高価な古美術品から付喪神に進化。
どっちの付喪神がエラいんだ?
「えッ? ええェ~とォ?」
「が~るる?」(←訳:う~んと?)
こりゃ新喜劇か?
とニヤリとさせられる迷路のような論争は
どこへ流れ着くのか――
ひとクセもふたクセもある
妖怪たちと人間たちが行き交う《一鬼夜行》シリーズ、
時代ものが好きな方々は、
ぜひ、一読してみてくださいね~♪
つゆいりィ~しちゃッたでスゥ!」
「がるる!ぐるがる~!」(←訳:虎です!湿度高し~!)
こんにちは、ネーさです。
雨続きの季節は憂鬱……とは限らなくて、
ドライアイ体質の私にはちょこっと嬉しくもあります♪
その嬉しさを糧に、
本日の読書タイムは、こちらの御本を、
さあ、どうぞ~!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/39/18/21edaf9bba4a29e6537cc8be4e0e863f.jpg)
―― 一鬼夜行 つくも神会議 ――
著者は小松エメルさん、2019年3月に発行されました。
明治時代を背景とする人気シリーズ《一鬼夜行》の最新刊です。
「めいじィ~なんだけどォ?」
「ぐるるるがるる?」(←訳:ココロはお江戸?)
2010年に開幕した《一鬼夜行》シリーズ第1作である
『一鬼夜行』は、
徳川幕府が崩壊して5年を経た“脱江戸期”の
東京が舞台になっています。
でも、東京という街の形がまだまだ整っていないのと同様に、
ヒトの心も、
ヒトでないモノたちも、
江戸の空気を引きずっているかのようで。
「ここにはァ、けんざいィなのでス!」
「がるぐる!」(←訳:妖怪がね!)
第一作『一鬼夜行』は、
或る夜の不思議な出来事から始まりました。
顔が怖い。
それはもう、閻魔大王様さながらの
おっかない顔立ちをしている
喜蔵(きぞう)さんのお家の庭へ、
落っこちてきたのは
妖怪の小春(こはる)くん。
以来、小春くんは
喜蔵さんが営む古道具屋《荻の屋(おぎのや)》に
居候することになって、
数々の事件を起こしたり?巻き込まれたり?
というのが《一鬼夜行》シリーズの
メインストリームなのですが。
この『つくも神会議』は、
少しばかり脇道に逸れてみて――
「わきィやくゥがァ~」
「ぐるる!」(←訳:主役に!)
《荻の屋》は古道具屋さんですから、
台所用品や文房具、髪飾りなどなど、
古~い道具類が店内を占領しています。
いえ、実は、道具……じゃないんですけどね。
「てがァ、ありまスゥ!」
「がるぐるる!」(←訳:足もあるよ!)
そう、年古りて、
道具たちは付喪神(つくもがみ)になっていました。
この御本で、いちばん賑やかなのは、
喜蔵さんたちよりも、彼ら付喪神たち。
この御本にはプロローグとエピローグを含め
短編8作品が収録されていますが、
《一鬼夜行》シリーズ初心者さんにもおすすめなのは、
『付喪神会議』でしょうか。
《荻の屋》に住まう(棲まう?)付喪神たち、
そして《荻の屋》がある浅草界隈の付喪神たちは
額を突き合わせて
『付喪神会議』の真っ最中です。
かつては縄張り争い、
現在は流入する異国の文化に対抗するための
相互扶助的話し合い、をするのが
付喪神会議の目的……だと思ったら。
「くもゆきィ、あやしィ~!」
「ぐるるがるるるぅ!」(←訳:喧嘩だケンカだぁ!)
デイリーユースな古道具から付喪神に進化。
高価な古美術品から付喪神に進化。
どっちの付喪神がエラいんだ?
「えッ? ええェ~とォ?」
「が~るる?」(←訳:う~んと?)
こりゃ新喜劇か?
とニヤリとさせられる迷路のような論争は
どこへ流れ着くのか――
ひとクセもふたクセもある
妖怪たちと人間たちが行き交う《一鬼夜行》シリーズ、
時代ものが好きな方々は、
ぜひ、一読してみてくださいね~♪