テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 乱歩さんの東京へ ~

2021-05-05 23:30:45 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 るるゥ~♪ごがつはァ~ばらのォはなァ~♪」
「がるる!ぐるがるる!」(←訳:虎です!花の王さま!)

 こんにちは、ネーさです。
 5月に入った途端、
 ふっくらとバラの花が咲き始めました。
 サクラもいいけどバラは格別よね~♫
 と頬をゆるめながら、
 さあ、読書タイムですよ。
 本日は、こちらの御本を、どうぞ~!

  



    ―― 東京人 2021年6月号 ――



 『都市を味わい、都市を批評し、都市を創る』をテーマとする
 月刊誌『東京人Tokyojin』の最新号は、
 都市・東京に花咲くミステリ小説を大特集!

「おおッ! ひょうしをォかざるはァ~…!」
「ぐるがる!」(←訳:乱歩さん!)

 真っ赤な夕焼け空を背景にたたずむ、
 江戸川乱歩(えどがわ・らんぽ)さん――
 本名は平井太郎(ひらい・たろう)さん。

 ミステリ好きな活字マニアさんは、
 にやり♪とするに違いない表紙デザインですが、
 内容もファンタスティックですよ。

 メインの特集は、
 《地図と写真で旅する江戸東京探偵散歩》。

 ”主役“はもちろん、
 お江戸の頃から、
 維新・明治の帝都、
 近代、そして現代と、
 東京を舞台に活躍する
 名探偵さんたち。

 そして、彼らが拠点とした《町》は、
 名探偵の“共演者”的な位置づけでしょうか。

「ぎんざにィ、しんじゅくゥ!」
「がるるぐるるる!」(←訳:神田に歌舞伎町!)

 岡本綺堂さんの『半七捕物帳』、
 横溝正史さんの『人形佐七』の神田。

 宮部みゆきさんの『ぼんくら』は深川。

 江戸川乱歩さんの『明智小五郎』さんは、
 お茶の水に。

 若竹七海さんの『葉村晶』さんは、吉祥寺。

 東側篤哉さんの執事『影山』さんは、国立。

「とうきょうゥ、ひろいィのでスゥ!」
「ぐるるがるるるる!」(←訳:下町にビジネス街!)

 海外のミステリ作家さんの目に映るトウキョウは……
 えーと、まあちょっとね、
 微妙にズレてる箇所や解釈があって、
 苦笑いしちゃったり。

 令和の探偵さんたちは、
 都心部よりも
 下北沢や高円寺がお気に入りなかなぁ、と
 郊外の路線図を見直してみたり。

 面積の点では広大ではなくとも、
 摩天楼も住宅街も
 海も山も島もある東京は、
 作家さんにとっては
 使い勝手のいい土地、なのかもしれませんね。

「とちもォ、にんげんもォ~」
「がるぐるるる!」(←訳:色々なんです!)

 ロンドンがシャーロック・ホームズさんの、
 パリがアルセーヌ・ルパンさんの都市(まち)だとしたら、
 東京は……

 明智小五郎さんと怪人二十面相さんの都市、
 と言えましょうか。
 
 ミステリ好きさんにも
 歴史好きさんにも
 地図マニアさんにもおすすめの一冊です。
 《探偵小説に描かれた、
 ミステリアスな追憶の東京》の散歩を、
 ぜひ、体験してみてくださいね~♫
 
 
 
 
コメント
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