「こんにちわッ、テディちゃでス!
やややッ! ほんやさんがァ!」
「がるる!ぐるがるるるぅ!」(←訳:虎です!開店してるよぉ!)
こんにちは、ネーさです。
今週末から、駅ビル内の開業エリアが拡大?
本屋さんが、LoFtさんが、
靴屋さんも、営業してるわ♫♪
嬉しくて涙目になりながら、
さあ、読書タイムですよ。
本日は、こちらのノンフィクション作品を、どうぞ~!
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―― 大名の《定年後》 ――
著者は青木宏一郎(あおき・こういちろう)さん、
2021年2月に発行されました。
『江戸の物見遊山』と副題が付されています。
「ふむむゥ! ごいんきょさまァ、でスねッ?」
「ぐるるるるるる?」(←訳:リタイアメント?)
お侍さんの社会にも、ええ、
一種の”節目“がありました。
家長の座を後継者に譲って、
隠居する――
隠居の理由は、
もう充分に働いたから、だけでなく、
不祥事の責任を取って、とか、
お家騒動、とか、
幕府から命令されて、などなど
ハッピーな隠居があれば
ドロドロに悲惨な隠居もありまするが。
ここにひとり、
ハッピーな隠居を遂げた
もと大名さまがおられます。
「おじいちゃんがァ、ゆうめいじんッ!」
「がるるるぐる!」(←訳:お犬さまだね!)
柳沢信鴻(やなぎさわ・のぶとき)さん。
大和国郡山の第2代藩主であった信鴻さんは、
第五代将軍・徳川綱吉(つなよし)さんの
側用人・柳沢吉保(やなぎさわ・よしやす)さんを
祖父に持ち、
延享2年(1745年)から
安永2年(1773年)まで
藩主を勤め上げ……
49歳にして、
めでたく隠居生活に。
「これでェもうゥ~!」
「ぐるるる!」(←訳:自由の身!)
堅苦しく、制約だらけの
”お殿さま”な生活は、無事終了。
そうして、
引退後の信鴻さんが何を始めたかというと。
「あるけェ~あるけェ~」
「がるるぐるる!」(←訳:遊山のために!)
『物見』には、
探査か監視、見物、見学といった意味があります。
『遊山』は、
『ゆうざん』と読めば野山で遊ぶこと、
『ゆさん』と読めば行楽すること、だとか。
政務から解放された信鴻さんは、
祖父が造った六義園(りくぎえん)を住居にし、
熱心に物見遊山三昧の日々を送りました。
「あさくさッ! りょうごくゥ!」
「ぐるるるがるるる!」(←訳:神田祭に鬼子母神!)
どこに行って、何をしたか。
混雑具合は、どうだったか。
食事は、飲み物は。
隠居後の日々を『遊山』に充て、
お江戸市中の東西南北を目と手と足で
確かめていった信鴻さん、
詳細な《お出掛け記録》を綴りました。
この御本は、
信鴻さんの『宴遊(えんゆう)日記』という、
お出掛けの記録を中心に、
安永の時代の江戸の遊山が描かれています。
「るるゥ~♪よのなかがァ~♫へいわァなら~♪」
「がるるぐるる~♫」(←訳:飲めや歌えや~♫)
ちなみに、
安永年間は、
そこそこ平穏な時代だったようです。
大飢饉はなく、
もちろん戦争もない時代に、
多数の庶民と
極少数のお金持ちたちが、
ともに夢中になった
《江戸》の出来事とは。
「やぱりィ、おはなみィ?」
「ぐるるっるがる!」(←訳:ピクニックだよ!)
大道芸なら、上野広小路。
お参りなら、湯島の天神さま。
ザ・観光地な江戸名所めぐり。
平和な江戸に咲く
ささやかで尊い文化の花のエピソード集は、
歴史好きな活字マニアさんに、
ぜひのおすすめです。
本屋さんや図書館で、
探してみてくださいね~♪
やややッ! ほんやさんがァ!」
「がるる!ぐるがるるるぅ!」(←訳:虎です!開店してるよぉ!)
こんにちは、ネーさです。
今週末から、駅ビル内の開業エリアが拡大?
本屋さんが、LoFtさんが、
靴屋さんも、営業してるわ♫♪
嬉しくて涙目になりながら、
さあ、読書タイムですよ。
本日は、こちらのノンフィクション作品を、どうぞ~!
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―― 大名の《定年後》 ――
著者は青木宏一郎(あおき・こういちろう)さん、
2021年2月に発行されました。
『江戸の物見遊山』と副題が付されています。
「ふむむゥ! ごいんきょさまァ、でスねッ?」
「ぐるるるるるる?」(←訳:リタイアメント?)
お侍さんの社会にも、ええ、
一種の”節目“がありました。
家長の座を後継者に譲って、
隠居する――
隠居の理由は、
もう充分に働いたから、だけでなく、
不祥事の責任を取って、とか、
お家騒動、とか、
幕府から命令されて、などなど
ハッピーな隠居があれば
ドロドロに悲惨な隠居もありまするが。
ここにひとり、
ハッピーな隠居を遂げた
もと大名さまがおられます。
「おじいちゃんがァ、ゆうめいじんッ!」
「がるるるぐる!」(←訳:お犬さまだね!)
柳沢信鴻(やなぎさわ・のぶとき)さん。
大和国郡山の第2代藩主であった信鴻さんは、
第五代将軍・徳川綱吉(つなよし)さんの
側用人・柳沢吉保(やなぎさわ・よしやす)さんを
祖父に持ち、
延享2年(1745年)から
安永2年(1773年)まで
藩主を勤め上げ……
49歳にして、
めでたく隠居生活に。
「これでェもうゥ~!」
「ぐるるる!」(←訳:自由の身!)
堅苦しく、制約だらけの
”お殿さま”な生活は、無事終了。
そうして、
引退後の信鴻さんが何を始めたかというと。
「あるけェ~あるけェ~」
「がるるぐるる!」(←訳:遊山のために!)
『物見』には、
探査か監視、見物、見学といった意味があります。
『遊山』は、
『ゆうざん』と読めば野山で遊ぶこと、
『ゆさん』と読めば行楽すること、だとか。
政務から解放された信鴻さんは、
祖父が造った六義園(りくぎえん)を住居にし、
熱心に物見遊山三昧の日々を送りました。
「あさくさッ! りょうごくゥ!」
「ぐるるるがるるる!」(←訳:神田祭に鬼子母神!)
どこに行って、何をしたか。
混雑具合は、どうだったか。
食事は、飲み物は。
隠居後の日々を『遊山』に充て、
お江戸市中の東西南北を目と手と足で
確かめていった信鴻さん、
詳細な《お出掛け記録》を綴りました。
この御本は、
信鴻さんの『宴遊(えんゆう)日記』という、
お出掛けの記録を中心に、
安永の時代の江戸の遊山が描かれています。
「るるゥ~♪よのなかがァ~♫へいわァなら~♪」
「がるるぐるる~♫」(←訳:飲めや歌えや~♫)
ちなみに、
安永年間は、
そこそこ平穏な時代だったようです。
大飢饉はなく、
もちろん戦争もない時代に、
多数の庶民と
極少数のお金持ちたちが、
ともに夢中になった
《江戸》の出来事とは。
「やぱりィ、おはなみィ?」
「ぐるるっるがる!」(←訳:ピクニックだよ!)
大道芸なら、上野広小路。
お参りなら、湯島の天神さま。
ザ・観光地な江戸名所めぐり。
平和な江戸に咲く
ささやかで尊い文化の花のエピソード集は、
歴史好きな活字マニアさんに、
ぜひのおすすめです。
本屋さんや図書館で、
探してみてくださいね~♪