「こんにちわッ、テディちゃでス!
いたいたッ、へびくんッ!」
「がるる!ぐるがる?」(←訳:虎です!元気そう?)
こんにちは、ネーさです。
逃走中?と報じられていたニシキヘビくん、
アパートの屋根裏で発見されたとか。
とにかく怪我人がなくて何より、
無事で良かった~とホッとしつつ、
さあ、週末の読書タイムですよ。
本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪
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―― 赤羽末吉 ――
編者はコロナ・ブックス編集部の皆さん、
2020年5月に発行されました。
『絵本への一本道』と副題が付されています。
赤羽末吉(あかば・すえきち)さん。
その御名前に心当たりはなくとも、
表紙になっている『ももたろう』の画のテイスト、
そして、
『スーホの白い馬』
という作品名を耳にすれば、
じわじわ~と思い出すかもしれません。
「ずゥ~ッとォ、つづくゥ~!」
「ぐるるるがるー!」(←訳:超ロングセラー!)
名作『スーホの白い馬』の作者として知られる
赤羽末吉さん(1910~1990)は、
日本人で初めて
国際アンデルセン賞を受賞した御方でもあります。
この御本では、
赤羽さんの作品と、
生涯が紹介されているのですが……
「いろいろォ、おどろきィ!」
「がるるぐるるるるる!」(←訳:意表を衝かれました!)
赤羽さんが絵本作家デビューを遂げたのは、
50歳のとき。
それまでの人生は、
絵本のような、
というよりも、
ドラマのような波乱ぶり?
「かんだのォ、うまれさッ!」
「ぐるっるがる!」(←訳:江戸っ子でい!)
東京・神田に生まれた赤羽さん、
養子となって
生家の青田家から赤羽家に入り、
中学卒業後は
日本画家に弟子入りしたり、
お芝居に入れあげたり、
舞台美術家になりたいと
夢を抱いたり、
洋画を学んだり。
そのまま絵画の道へと
進むものかと思ったら――
「いきなりィ?」
「がるる!」(←訳:満州へ!)
すでに渡満していた姉のつてで、
大連の運送会社で働き始めるも、
見知らぬ異国での
慣れぬ労働は赤羽さんを疲弊させました。
そんな或る日、
古本屋さんで発見したのは。
「にほんのォ、ざッしィ!」
「ぐるるるがる!」(←訳:コドモノクニ!)
《なつかしくて
胸にポッと灯がついたようだった》
買い求めた絵雑誌『コドモノクニ』が、
赤羽さんの運命を変えました。
ふたたび、絵筆を。
そして、仕事のかたわら絵を描き、
満州国美術展覧会で特選を獲得、
スケッチ帖とペンを手に
満州の各地へ、
蒙古へと
取材の旅へ。
「でもォ、せんそうゥ!」
「がるるぐるる!」(←訳:大陸に混乱が!)
帰国後、
赤羽さんはGHQに職を得ました。
アメリカの文化を日本に紹介する、
というお仕事でしたが、
それがかえって、
昔日の日本や
大陸を舞台にした作品へと
つながっていったのでしょうか。
1961年、
『かさじぞう』刊行、
『スーホの白い馬』発表と、
赤羽さんの秘めた想いは
一挙に世界へと羽ばたいてゆきます。
「いざァ、しゅッぱァつゥ!」
「ぐるるがるる!」(←訳:物語のクニへ!)
20世紀の日本&アジアに生きた
ひとりの絵本作家さんの
ただならぬ軌跡。
アート好きさんにも
歴史好きな活字マニアさんにも
おすすめしたい一冊です。
図版も多数掲載されていますので、
絵本を読む気分で、
皆さま、ぜひ♪
いたいたッ、へびくんッ!」
「がるる!ぐるがる?」(←訳:虎です!元気そう?)
こんにちは、ネーさです。
逃走中?と報じられていたニシキヘビくん、
アパートの屋根裏で発見されたとか。
とにかく怪我人がなくて何より、
無事で良かった~とホッとしつつ、
さあ、週末の読書タイムですよ。
本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪

―― 赤羽末吉 ――
編者はコロナ・ブックス編集部の皆さん、
2020年5月に発行されました。
『絵本への一本道』と副題が付されています。
赤羽末吉(あかば・すえきち)さん。
その御名前に心当たりはなくとも、
表紙になっている『ももたろう』の画のテイスト、
そして、
『スーホの白い馬』
という作品名を耳にすれば、
じわじわ~と思い出すかもしれません。
「ずゥ~ッとォ、つづくゥ~!」
「ぐるるるがるー!」(←訳:超ロングセラー!)
名作『スーホの白い馬』の作者として知られる
赤羽末吉さん(1910~1990)は、
日本人で初めて
国際アンデルセン賞を受賞した御方でもあります。
この御本では、
赤羽さんの作品と、
生涯が紹介されているのですが……
「いろいろォ、おどろきィ!」
「がるるぐるるるるる!」(←訳:意表を衝かれました!)
赤羽さんが絵本作家デビューを遂げたのは、
50歳のとき。
それまでの人生は、
絵本のような、
というよりも、
ドラマのような波乱ぶり?
「かんだのォ、うまれさッ!」
「ぐるっるがる!」(←訳:江戸っ子でい!)
東京・神田に生まれた赤羽さん、
養子となって
生家の青田家から赤羽家に入り、
中学卒業後は
日本画家に弟子入りしたり、
お芝居に入れあげたり、
舞台美術家になりたいと
夢を抱いたり、
洋画を学んだり。
そのまま絵画の道へと
進むものかと思ったら――
「いきなりィ?」
「がるる!」(←訳:満州へ!)
すでに渡満していた姉のつてで、
大連の運送会社で働き始めるも、
見知らぬ異国での
慣れぬ労働は赤羽さんを疲弊させました。
そんな或る日、
古本屋さんで発見したのは。
「にほんのォ、ざッしィ!」
「ぐるるるがる!」(←訳:コドモノクニ!)
《なつかしくて
胸にポッと灯がついたようだった》
買い求めた絵雑誌『コドモノクニ』が、
赤羽さんの運命を変えました。
ふたたび、絵筆を。
そして、仕事のかたわら絵を描き、
満州国美術展覧会で特選を獲得、
スケッチ帖とペンを手に
満州の各地へ、
蒙古へと
取材の旅へ。
「でもォ、せんそうゥ!」
「がるるぐるる!」(←訳:大陸に混乱が!)
帰国後、
赤羽さんはGHQに職を得ました。
アメリカの文化を日本に紹介する、
というお仕事でしたが、
それがかえって、
昔日の日本や
大陸を舞台にした作品へと
つながっていったのでしょうか。
1961年、
『かさじぞう』刊行、
『スーホの白い馬』発表と、
赤羽さんの秘めた想いは
一挙に世界へと羽ばたいてゆきます。
「いざァ、しゅッぱァつゥ!」
「ぐるるがるる!」(←訳:物語のクニへ!)
20世紀の日本&アジアに生きた
ひとりの絵本作家さんの
ただならぬ軌跡。
アート好きさんにも
歴史好きな活字マニアさんにも
おすすめしたい一冊です。
図版も多数掲載されていますので、
絵本を読む気分で、
皆さま、ぜひ♪