テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 華麗すぎる《奥》の世界 ~

2021-05-30 23:51:21 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 おめでとうッ、しゃふりィ~くんッ!」
「がるる!ぐるるがるるる!」(←訳:虎です!接戦を制したね!)

 こんにちは、ネーさです。
 ダービーの栄冠を勝ち取ったのは、
 シャフリアールくん!
 騎手の福永さん&スタッフさんにも
 盛大な拍手を送りながら、
 さあ、読書タイムですよ。
 本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪

  


 
      ―― 図説 大奥の世界 ――



 編著者は山本博文(やまもと・ひろふみ)さん、
 2012年11月に発行されました。
 こちらは『猫奥』……ではなく、
 本物の《大奥》をテーマにした
 歴史ノンフィクション作品です。

「むむむゥ! じッさいィのォ、おおおくゥ!」
「がるるぐる!」(←訳:主役は人間!)

 先日ご紹介しました
 山村東さんのコミック作品『猫奥』1巻&2巻では、
 主役はニャンコ?
 そして《大奥》に暮らしているのは大の愛猫家さんたち?
 と思えましたが……

 当然というか、
 やはりというか、
 リアルな《大奥》は
 権力闘争激戦区?

「ふくざつなァ、にんげんかんけいィ!」
「ぐるるるるるる!」(←訳:入り組んでるよ!)

 そもそも、
 《大奥》は
 ハーレム(後宮)ではありません。

 原則として男子禁制、ではあれど、
 実際には《大奥》は、
 将軍とその正室である御台所(みだいどころ)の
 “生活”を支える役所、だったのでした。

 幹部職員がいて、
 職種ごとに専従者がいて、
 季節ごとにイベントなどもあって、
 ニャンコはもちろん、
 小型犬も飼われていて、
 賑やかですねえ。

「こがたけんッ、かわわいィ~!」
「がるる!」(←訳:狆だね!)

 小犬や子ネコたちと、
 着飾った美しい女性たち。

 これは……

 お金、かかるわね。

「かかりィまスゥ!」
「ぐるがる!」(←訳:経費莫大!)

 衣装に、帯。
 毎日の髪結いに、
 櫛や笄(こうがい)や、
 小物の数々。
 ペットのごはん代金も必要だし。

 これはねえ、
 代々の老中さんたちに
 いろいろ言われるのも当然よね。

 人数、減らします!
 年間予算、削減します!
 衣装をもっと地味にー!って。

「あわわわわわッ!」
「がる~!」(←訳:怖い~!)

 ルールはうるさいし、
 制限は多いし、
 と、不便に見える生活ですが、
 住めば都、であったのかもしれません。

 笑いがハジケる演芸会、
 狆(ちん)を可愛がり、
 広いお庭を散歩して、
 衣装は豪華で。

「ごうかァすぎィ~!」
「ぐるるるがるる!」(←訳:派手派手だよう!)

 御本の表紙にもなっている錦絵も、
 恐ろしいほど華美華麗な衣装に
 目が奪われますね。

 他にも、本文中には
 多数の錦絵、写真などの
 図版資料が収録されていて、
 《大奥》の雰囲気を感じ取ることが出来ます。
 
 ここに暮らした女性たちは、
 はたして……
 いや、意外にのんびりやっていたのかも?

「ぷふふッ!」
「がるっ!」

 歴史好きさんにも、
 『猫奥』ファンの方々にも、
 おすすめしたいビジュアルブックです。
 本屋さんで、図書館で、
 探してみてくださいね~♪

 
 
 
コメント
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