テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 中禅寺先生に、誤謬なし ~

2022-07-10 21:44:14 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 ふァ~…いッかいィ、おやすみィ~??」

「がるる!ぐる~!」(←訳:虎です!残念~!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 今日7月10日は選挙特番のため大河ドラマはお休み……

 1回おやすみなんて双六かっ?とツッコミつつも、

 さあ、読書タイムは敢行いたしますよ。

 本日は、こちらのコミック作品を、どうぞ~♫

  

 

 

    ―― 中禅寺先生の物怪講義録 05 ――

 

 

 Founderは京極夏彦(きょうごく・なつひこ)さん、

 漫画は志水アキさん、2022年2月に発行されました。

 『The Mononoke Journal by Chuzenji-sensei』

 と英語題名が、

 『先生が謎を解いてしまうから』と副題が付されています。

 

 “若き日”の中禅寺秋彦さん――

 名探偵《京極堂》誕生の前日譚を明かす

 《物怪講義録》シリーズも

 第5作となりました。

 

「せんせいィ、まだァとしょしつにィ?」

「ぐるがるるぐる!」(←訳:いるみたいだよ!)

 

 戦争の痕跡がまだ残る昭和23年。

 都立美戸川高校で国語の臨時講師をしている

 中禅寺先生のもとに、

 たすけてぇ!

 と駆け込んでくるのは、

 ええ、いつものように

 2年生の日下部栞奈(くさかべ・かんな)さん。

 

 今回、栞奈さんが巻き込まれた……というか、

 首を突っ込んでしまったのは、

 『死神の楽譜』にまつわるミステリです。

 

「しッ、しにがみィ~…!」

「がるぐるるがーるるる!」(←訳:不吉すぎるネーミング!)

 

 ……その楽譜を見た人は

 死神の呪いで

 不幸になるとか

 死神にさらわれるとか……

 

 という噂話を同級生から聞いた栞奈さん、

 そんなの迷信だよね~と笑い飛ばす前に

 ちょっぴり逡巡しました。

 

 奇妙な楽譜……?

 見たことあるような気がするな……?

 

「ひょええェッ!」

「ぐるるがぅる!」(←訳:マズいじゃん!)

 

 楽譜を見たのは……見たのは……

 そうだ思い出した!

 図書準備室!

 中禅寺先生が管理者になっているあの部屋!

 

「ふァ? せんせいィのとしょしつゥ?」

「がるるぐるるがるる??」(←訳:そこに呪いの楽譜が??)

 

 慌てて図書準備室を訪ねた栞奈さんに、

 先生が授けた”謎を解くヒント“とは……

 

 暗号論?

 

「むゥ! つまりィ~がくふはァ~…」

「ぐるがるぐるるがるる!」(←訳:いやそれ以上は秘密で!)

 

 生徒間で囁かれる謎めいた伝説、

 死神の楽譜とは、呪いではなく、

 何かの暗号なのか?

 

 ご安心下さい、

 死神の楽譜はもしや暗号とつながりが……

 っていうだけじゃ、

 まだまだ謎は解けませんよ。

 中禅寺先生は、その一歩も二歩も先を

 読んでおられるようです。

 

「なにはァ、ともあれェ~」

「がるるぐるるるがるる!」(←訳:先生に任せれば大丈夫!)

 

 キラリ!と

 冴え渡らない日はない、

 中禅寺先生の炯眼。

 

 この『05』巻では、

 暗号論の他に

 御神籤の由来なども語られていて、

 のちの探偵《京極堂》の活躍を想わせる

 ウンチクっぷりも楽しめます。

 なので、小説版《京極堂》シリーズファンの方々も、

 ぜひ、覗いてみてくださいね~♪

 

 

コメント
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