「こんにちわッ、テディちゃでス!
ふァ~…いッかいィ、おやすみィ~??」
「がるる!ぐる~!」(←訳:虎です!残念~!)
こんにちは、ネーさです。
今日7月10日は選挙特番のため大河ドラマはお休み……
1回おやすみなんて双六かっ?とツッコミつつも、
さあ、読書タイムは敢行いたしますよ。
本日は、こちらのコミック作品を、どうぞ~♫
―― 中禅寺先生の物怪講義録 05 ――
Founderは京極夏彦(きょうごく・なつひこ)さん、
漫画は志水アキさん、2022年2月に発行されました。
『The Mononoke Journal by Chuzenji-sensei』
と英語題名が、
『先生が謎を解いてしまうから』と副題が付されています。
“若き日”の中禅寺秋彦さん――
名探偵《京極堂》誕生の前日譚を明かす
《物怪講義録》シリーズも
第5作となりました。
「せんせいィ、まだァとしょしつにィ?」
「ぐるがるるぐる!」(←訳:いるみたいだよ!)
戦争の痕跡がまだ残る昭和23年。
都立美戸川高校で国語の臨時講師をしている
中禅寺先生のもとに、
たすけてぇ!
と駆け込んでくるのは、
ええ、いつものように
2年生の日下部栞奈(くさかべ・かんな)さん。
今回、栞奈さんが巻き込まれた……というか、
首を突っ込んでしまったのは、
『死神の楽譜』にまつわるミステリです。
「しッ、しにがみィ~…!」
「がるぐるるがーるるる!」(←訳:不吉すぎるネーミング!)
……その楽譜を見た人は
死神の呪いで
不幸になるとか
死神にさらわれるとか……
という噂話を同級生から聞いた栞奈さん、
そんなの迷信だよね~と笑い飛ばす前に
ちょっぴり逡巡しました。
奇妙な楽譜……?
見たことあるような気がするな……?
「ひょええェッ!」
「ぐるるがぅる!」(←訳:マズいじゃん!)
楽譜を見たのは……見たのは……
そうだ思い出した!
図書準備室!
中禅寺先生が管理者になっているあの部屋!
「ふァ? せんせいィのとしょしつゥ?」
「がるるぐるるがるる??」(←訳:そこに呪いの楽譜が??)
慌てて図書準備室を訪ねた栞奈さんに、
先生が授けた”謎を解くヒント“とは……
暗号論?
「むゥ! つまりィ~がくふはァ~…」
「ぐるがるぐるるがるる!」(←訳:いやそれ以上は秘密で!)
生徒間で囁かれる謎めいた伝説、
死神の楽譜とは、呪いではなく、
何かの暗号なのか?
ご安心下さい、
死神の楽譜はもしや暗号とつながりが……
っていうだけじゃ、
まだまだ謎は解けませんよ。
中禅寺先生は、その一歩も二歩も先を
読んでおられるようです。
「なにはァ、ともあれェ~」
「がるるぐるるるがるる!」(←訳:先生に任せれば大丈夫!)
キラリ!と
冴え渡らない日はない、
中禅寺先生の炯眼。
この『05』巻では、
暗号論の他に
御神籤の由来なども語られていて、
のちの探偵《京極堂》の活躍を想わせる
ウンチクっぷりも楽しめます。
なので、小説版《京極堂》シリーズファンの方々も、
ぜひ、覗いてみてくださいね~♪