テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 冒険物語は、エドワード朝から ~

2022-07-26 20:50:33 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 むむッ? ことしはァ、かいさいィしまスかッ!」

「がるる!ぐるるるがる!」(←訳:虎です!久しぶりだね!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 2020年と2021年は中止となった《鈴鹿8時間耐久ロードレース》、

 2022年は8月4日~7日にかけて開催予定となりました。

 どうか無事に行われますように、と祈りつつ、

 さあ、読書タイムですよ。

 本日は、こちらの歴史冒険活劇を、どうぞ~♫

  

 

 

         ―― 白銀騎士団 ――

 

 

 著者は田中芳樹(たなか・よしき)さん、

 2022年3月に発行されました。

 『Silver Knights』と英語題名が付されています。

 

 物語の舞台は、

 名探偵ホームズさんが活躍する

 ヴィクトリア朝のロンドン――ではなくて。

 

 ヴィクトリア女王が逝去してのちの、

 エドワード朝と呼ばれる時代の、

 英国、ですよ。

 

「わわッ! じどうしゃッ!」

「ぐるるがるる!」(←訳:技術の進歩だ!)

 

 1905年の英国には、

 馬車は健在でしたけれど、

 自動車を走らせるお金持ちも現れてきています。

 そして、電話!

 電報ではなく、電話で連絡を取り合うことも

 始まっていました。

 

 そんな“科学の時代”ですのに、

 サー・ジョセフ・アーネスト・フィッツシモンズの

 お仕事ときたら。

 

 怪物退治?

 

「ふァ? このォごじせいィにィ~?」

「がるぐるっる!」(←訳:怪物退治って!)

 

 科学技術の進歩著しい20世紀初頭に、

 怪物なんて、まさか?

 と思ったら。

 

 物語の幕開けとなる短編作品

 『白銀騎士団(シルバー・ナイツ)』では、

 ホントのホントに“身の毛もよだつ”怪物が!

 

「うぎゃッ! あのォ~すがたかたちィはッ?」

「ぐるる?」(←訳:狼人間?)

 

 銀の弾丸を篭めた拳銃を

 怪物に向けるサー・ジョセフ。

 

 助手(アシスタント)を務める

 中国人の李さんと、

 インド人のゴーシュさんが見守る中、

 拳銃は火を吹き、

 怪物に致命傷を与える銀の銃弾は

 たしかに命中……

 

 あら? おかしいわね?

 命中したはずなんだけど、

 怪物は倒れてませんわよ??

 

「へんでスゥ!」

「ぐるーるがる?」(←訳:ダメージゼロ?)

 

 こうなったら、態勢を整え直して再挑戦です。

 いったい自分は何と闘っているのか。

 真の敵は、何者か。何処にいるのか――

 サー・ジョセフの判断は?

 

「はやいとこォ、たいじィしちゃおうゥ!」

「がるぐるっるがるるるぅ!」(←訳:謝礼もらって帰りましょ!)

 

 短編『白銀騎士団』に続いて語られるのは、

 長編『白銀騎士団のささやかな冒険』です。

 今度は、また別の怪物が?

 ていうか、20世紀の英国って、

 こ~んなに怪物だらけなの?

 

「ぷふふふッ♫」

「ぐるるっ♪」

 

 ”科学の時代”の到来と、

 その裏側でうごめく怪物たちの脅威。

 

 サー・ジョセフ一行の楽しいお喋り、

 当時のロンドンの文化や風俗、

 世界情勢も描きこまれた

 著者・田中さんらしいユーモアたっぷりな展開は、

 人気シリーズ《薬師寺涼子の事件簿》ファンの方々に、

 おすすめですよ。

 《銀河英雄伝説》ファンの方々も、

 ぜひ、一読を~♫

 

 

コメント
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