テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 世紀の彼方へ 旅をする ~

2022-07-19 21:27:52 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 あかとんぼォ~みィつけたッ!」

「がるる!ぐるるるるがる!」(←訳:虎です!ホバリング美技!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 我家のジャングルな庭を周遊しているのは、

 赤トンボ……??

 動きが速過ぎて写真にも撮れぬ彼(彼女?)の

 正体ははたして?と悩みながら、

 さあ、読書タイムですよ。

 本日は、こちらの雑誌を、どうぞ~♫

  

 

 

    ―― mr partner 2022年 8月号 ――

 

 

 英国の伝統文化や旅行情報、

 映画やドラマポップカルチャー好きな方々に人気の雑誌

 『ミスター・パートナー 8月号』は

 現在発売中の最新号です。

 この8月号で特集されているのは、

 《ロンドン・ドラマのあるレストラン&カフェ》。

 

「あはァ! さんどいッちにィ、やきがしィ!」

「ぐるるがーる!」(←訳:最先端フード!)

 

 英国料理で美味しいのは朝食だけ、

 なんて言われていたのは過去のことで、

 現在のロンドンは世界各地からやって来た

 腕利き料理人さんのお店で大賑わい♪

 だそうですが、

 えへん、

 それはさておき。

 

 この『mr partner8月号』で

 これは!と私ネーさが感激いたしましたのは、

 巻頭の特集とは別のページの、

 或る記事なんです。

 

「うむッ? これェでスかッ?」

「がるぐーる!」(←訳:36ページ!)

 

 《英国初の日本人貴族 黒川玉の生涯》。

 

 36ページから40ページにかけて、

 肖像写真とともに掲載されているのは、

 黒川玉(くろかわ・たま)さんという、

 日本人女性についての記事です。

 

 外国で貴族になった日本人、

 つまり外国の上流階級の男性と結婚した日本人女性、といえば、

 クーデンホーフ=カレルギー光子さん(1874~1941)が有名ですが、

 黒川玉さんの場合も、

 結婚相手はヴィクトリア女王から《sir》の称号を賜った

 英国人男性でした。

 

 エドウィン・アーノルド卿(1832~1904)、

 デイリー・テレグラフ紙の編集長を務めた

 仏教学者、日本文化研究家さんです。

 

「しんぶんきしゃさんでェ、がくしゃさんッ?」

「ぐるがるるぐる!」(←訳:日本文化の研究!)

 

 エドウイン卿が日本滞在時に出会い、

 結婚した女性が、玉さん、であったわけですが……

 

 玉さんの生い立ちは謎に包まれている、と

 記事は伝えています。

 出身は、仙台?

 父親の名は、モウキチあるいはモキチ?

 落ち着いた上品な英語を話した、

 というのは明治の日本人では珍しいことよね?

 いったい、玉さんは何者だったのか……?

 

「ふしぎなァ、おかたでス!」

「がるるぐる!」(←訳:波乱の人生!)

 

 19世紀末、日本から英国へ。

 そこにはどれほどの困難があったことでしょうか。

 芸術的な衣装のセンスを絶賛され、

 かと思うと嫉妬され、疎外され、

 エドウィン卿が亡くなった後、

 ようやく上流階級で認められるようになって、

 そして20世紀。

 

 第一次世界大戦で日本は英国の同盟国でしたが、

 第二次世界大戦では、敵国……。

 

「たいへんなァじだいィ、だッたのでス!」

「ぐるがるるるぐるる……!」(←訳:想像するのもつらい……!)

 

 1962年、玉さんは英国南部の

 ケント州ブロムリーで永眠に就きました。

 36ページと39ページには

 玉さんのお写真が載っていて、

 とりわけ36ページの盛装姿の美しいこと!

 

 玉さんについて知りたい、

 肖像写真を見てみたい!という御方は、

 『mr partner8月号』を手に取ってみてくださいね。

 近代史好き&明治好きな活字マニアさんも、

 ぜひ、玉さんの記事に注目してみてくださいな。

 おすすめですよ~♪

 

 

 

コメント
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