「こんにちわッ、テディちゃでス!
あかとんぼォ~みィつけたッ!」
「がるる!ぐるるるるがる!」(←訳:虎です!ホバリング美技!)
こんにちは、ネーさです。
我家のジャングルな庭を周遊しているのは、
赤トンボ……??
動きが速過ぎて写真にも撮れぬ彼(彼女?)の
正体ははたして?と悩みながら、
さあ、読書タイムですよ。
本日は、こちらの雑誌を、どうぞ~♫
―― mr partner 2022年 8月号 ――
英国の伝統文化や旅行情報、
映画やドラマポップカルチャー好きな方々に人気の雑誌
『ミスター・パートナー 8月号』は
現在発売中の最新号です。
この8月号で特集されているのは、
《ロンドン・ドラマのあるレストラン&カフェ》。
「あはァ! さんどいッちにィ、やきがしィ!」
「ぐるるがーる!」(←訳:最先端フード!)
英国料理で美味しいのは朝食だけ、
なんて言われていたのは過去のことで、
現在のロンドンは世界各地からやって来た
腕利き料理人さんのお店で大賑わい♪
だそうですが、
えへん、
それはさておき。
この『mr partner8月号』で
これは!と私ネーさが感激いたしましたのは、
巻頭の特集とは別のページの、
或る記事なんです。
「うむッ? これェでスかッ?」
「がるぐーる!」(←訳:36ページ!)
《英国初の日本人貴族 黒川玉の生涯》。
36ページから40ページにかけて、
肖像写真とともに掲載されているのは、
黒川玉(くろかわ・たま)さんという、
日本人女性についての記事です。
外国で貴族になった日本人、
つまり外国の上流階級の男性と結婚した日本人女性、といえば、
クーデンホーフ=カレルギー光子さん(1874~1941)が有名ですが、
黒川玉さんの場合も、
結婚相手はヴィクトリア女王から《sir》の称号を賜った
英国人男性でした。
エドウィン・アーノルド卿(1832~1904)、
デイリー・テレグラフ紙の編集長を務めた
仏教学者、日本文化研究家さんです。
「しんぶんきしゃさんでェ、がくしゃさんッ?」
「ぐるがるるぐる!」(←訳:日本文化の研究!)
エドウイン卿が日本滞在時に出会い、
結婚した女性が、玉さん、であったわけですが……
玉さんの生い立ちは謎に包まれている、と
記事は伝えています。
出身は、仙台?
父親の名は、モウキチあるいはモキチ?
落ち着いた上品な英語を話した、
というのは明治の日本人では珍しいことよね?
いったい、玉さんは何者だったのか……?
「ふしぎなァ、おかたでス!」
「がるるぐる!」(←訳:波乱の人生!)
19世紀末、日本から英国へ。
そこにはどれほどの困難があったことでしょうか。
芸術的な衣装のセンスを絶賛され、
かと思うと嫉妬され、疎外され、
エドウィン卿が亡くなった後、
ようやく上流階級で認められるようになって、
そして20世紀。
第一次世界大戦で日本は英国の同盟国でしたが、
第二次世界大戦では、敵国……。
「たいへんなァじだいィ、だッたのでス!」
「ぐるがるるるぐるる……!」(←訳:想像するのもつらい……!)
1962年、玉さんは英国南部の
ケント州ブロムリーで永眠に就きました。
36ページと39ページには
玉さんのお写真が載っていて、
とりわけ36ページの盛装姿の美しいこと!
玉さんについて知りたい、
肖像写真を見てみたい!という御方は、
『mr partner8月号』を手に取ってみてくださいね。
近代史好き&明治好きな活字マニアさんも、
ぜひ、玉さんの記事に注目してみてくださいな。
おすすめですよ~♪