「こんにちわッ、テディちゃでス!
ううゥ~むゥ! まんげつゥなのにィ~…」
「がるる!ぐるる~…」(←訳:虎です!雨雲が~…)
こんにちは、ネーさです。
7月13日~14日の満月は今年最大のスーパームーン!
雨雲のはるか上方をゆく
まぁるいお月さまを想い描きながら、
さあ、本日の読書タイムは、こちらの御本を、どうぞ~♪
―― 大惨事(カタストロフィ)の人類史 ――
著者はニーアル・ファーガソンさん、
原著は2021年に、
画像の日本語版は2022年6月に発行されました。
英語原題は『DOOM THE POLITICS OF CATASTROPHE』、
“世界で最も著名な歴史家“と評される著者さんの最新刊です。
「ずッしりィ~でスゥ!」
「ぐるぅるがる!」(←訳:ヘヴィな大作!)
人類を《存亡の危機》に、
《破滅》に追い込むものとは、
いったい何なのか――
この重要な命題に答えるかのように、
御本冒頭の
『日本語版刊行に寄せて』(2022年3月記述)に於いて
著者・ファーガソンさんは
ロシアのウクライナ侵略に言及し、
憂慮しています。
戦争がどれほど大きくなり、
どれほど長引くかは知りようがない――
「ふゥ~…いまもォまだァ~…」
「がるるぐるるる~…」(←訳:出口は見えない~…)
現在進行形の《惨事》と、
かつて人類に襲いかかった数知れぬ《惨事》。
本文で取り上げられるのは、
地震や津波による巨大な被害、
火山の噴火が引き起こす地球規模の災害、
飛行機や宇宙船の墜落事故、
船舶の沈没、
食糧不足を端とする飢饉、
原子力発電所の事故、
ダムの決壊による洪水・水害など、
ありとあらゆる《惨事》ですが、
やはり、
“これを避けては通れない”のは。
コロナパンデミック。
「いつまでェ~つづくゥ?」
「ぐるっるがるるるぅ!」(←訳:終わって欲しいよぅ!)
まだ終わっていない惨事の歴史を書くのは、
見たところ不可能だ、
と前置きしつつも、
ファーガソンさんは情報の収集と分析を止めません。
“それ“は、いつ始まったのか。
封じ込める機会を逸してしまった理由は。
コロナの正体とその危険性とは。
過去に人類を襲った幾多の疫病と、
今回のパンデミックに違いはあるのか。
各国の対処法への評価は。
そして、
病魔はどんな爪痕を
私たちの上に残してゆくのか……。
「かなしいィできごとはァ、もうゥいらないィでス!」
「がるるるぐるる!」(←訳:どこかに希望を!)
有名な絵画作品、
SFやディストピア小説を引用しつつ、
ファーガソンさんが描き、掘り起こす
《惨事》の残像と、現在図。
重厚なノンフィクション作品は、
内容も充分以上に重量級です。
全活字マニアさんの皆さま、ぜひ~♪