「こんにちわッ、テディちゃでス!
あううゥ~…しょんぼりィ~…」
「がるる!ぐるるる~…がるる~…」(←訳:虎です!御神輿が~…山車が~…)
こんにちは、ネーさです。
8月5日~7日に開催予定だった《八王子まつり》が、
中止……となってしまいました。
楽しみにしていただけに失望は否めませんが、
来年こそは!!の思いを強くしつつ、
さあ、元気をチャージしてくれる読書タイムですよ。
本日は、こちらの御本を、どうぞ~♫
―― 吸血鬼ハンターたちの読書会 ――
著者はグレイディ・ヘンドリクスさん、
原著は2020年に、
画像の日本語版は2022年4月に発行されました。
英語原題は
『THE SOUTHERN BOOK CLUB'S GUIDE TO SLAYING VAMPIRES』、
本国の米国で高評価&人気の”吸血鬼小説”です。
「ふァ? きゅうけつきィとォ~…?」
「ぐるる??」(←訳:読書会??)
読書会――
コロナ禍もあって、
日本ではあまり浸透していないものの、
米国では珍しくないのが、
読書会というイベントです。
読書好きな方々が、
特定のテーマや、
指定された作品をネタに
ああだこうだとお喋りし合う
ディベート大会みたいなもの、なんですけど……。
「うむむッ、こういうばあいィはァ~…どうしようゥ??」
「がるるるぐる!」(←訳:堅苦しいよう!)
米国南部の町に暮らす
パトリシア・キャンベルさんは、
或る読書会に所属しています……
いえ、していました。
そう、過去形なのは、
パトリシアさんがその読書会と
たもとを分かってしまったから。
読書会のために選定された作品は、
いうなれば、ガチガチの”良書”。
読んで楽しい♪
感想を話し合っても楽しい♫
というようなものではなくて、
会の雰囲気も気詰まりで、もう限界!
「むふゥ! きもちはァ、わきゃりまスゥ!」
「ぐるるるがるる!」(←訳:別れの時なのさ!)
そこでパトリシアさん、
新たな読書会へ。
その会の指針は、
”良書”とは(ほぼ?)真反対の、
”実録犯罪本”だったものですから、
最初はびっくり、
慣れれば……うん、この方がいい!
読書会のメンバーとも気が合って、
たいへんなこと続きの毎日の中でも、
パトリシアさんに心の余裕をもたらしてくれました、
が……?
「なにかがァ、おかしいィ……?」
「がるるぐるるがる……!」(←訳:邪悪なモノが来る……!)
町の大人たちに、子どもたちに、
パトリシアさん自身に
危機が迫ります。
ここで、パトリシアさんたちは、どう出るか。
コンチキショー!闘ってやる!
と、嫌々ながらも対決に乗り出すのは
S・キングさんの作品の登場人物でしょうが、
パトリシアさんと友人たちは、
まったくの普通のひと。
超能力も、異能も、持ち合わせていません……。
闘う、なんて……。
「それでもォ、なおッ!」
「ぐるるるがるるぅ!」(←訳:なんとかしなきゃ!)
強大な《何か》を前に、
打てる手立ては、あるのか。
世界に広く知られる
キングさんの吸血鬼モノとは
また異風の、
魅力的な《怪》作は
サスペンスやミステリ好きな方々に、
おすすめですよ。
巻末の柳下毅一郎さんによる解説も併せて、
ぜひ、一読してみてくださいね~♪