「こんにちわッ、テディちゃでス!
ふわわァ~…こわかッたでスよゥ!」
「がるる!ぐるーるーるがる!」(←訳:虎です!パワーゲームだね!)
こんにちは、ネーさです。
2週間ぶりの放送となった大河ドラマ『鎌倉殿の13人』……
権力欲って怖いわ……闇だわ……と戦慄いたしました。
打って変わって本日の読書タイムでは、
面白い!そうなんだ!
と楽しくなっちゃう御本を、さあ、どうぞ~♪
―― 江戸で部屋さがし ――
著者は菊地ひと美さん、2022年5月に発行されました。
前回記事に続いての“江戸もの”ですが、
こちらは、ノンフィクショナルなビジュアルブックです。
「ほほゥ? なるほどォ~!」
「ぐるるっるるるる!」(←訳:こうなってるんだ!)
江戸期を時代背景とする小説において、
頻繁に登場するのは
長屋、という存在です。
世界有数の大都市であった江戸の町で、
庶民が暮らすのは、
一戸建て住宅ではなく、長屋、でした。
「どらまでェ、おなじみィ~!」
「がるぐる!」(←訳:映画でも!)
そうですね、映画やドラマで映し出される長屋は、
大勢の住人さんたちが賑やかに行きかい、
洗濯物が風にはためき、
井戸があって、厠があって……
でも、住居部分の内部構造は?
借りる方法は?
どんな職種のひとがいるの?
といった数々の疑問に
著者・菊地さんが答えてくれるのが、この御本です。
「これがァ、ひょうじゅんさいずゥ?」
「ぐるっ!」(←訳:狭いっ!)
第一部『町人』で解説されているのは、
裏長屋(うらながや)の
九尺二間(四畳半)長屋の室内や、
職人さんが住む作業場つきの長屋など
一般的な市民向けの長屋、
商家さん向けの
店舗と住居一体型の表店(おもてだな)、
それに、
大通りに面した有名なお店の間取り……
ああ、そうかぁ、
商家は間口に税がかかる、ということで、
間口の広さ次第で月額の店賃が異なるって
聞いたことはあったけど、
実際はこんな造りになっているのね。
「うなぎのォ、ねどこォ?」
「がるる~!」(←訳:細長い~!)
庶民さんの家財道具、
裕福な商家のお嬢さんの嫁入り道具、
店賃の安い長屋に畳みはなし、
庭つき&広めの裏長屋もある。
ふうむ、と感心しながらページを捲ってゆけば、
あら、第二部は『武家』ですって。
「こちらもォ、しゅやくゥでス!」
「ぐるるがる!」(←訳:江戸の住民!)
武家のお屋敷、と言っても色々あります。
上級武士の拝領屋敷。
下級武士の組屋敷。
八丁堀の与力や同心の組屋敷。
締めくくりは、
尾張藩の下屋敷図をちょっと拝見。
「ひッろォ~いィッ!」
「……がるるるる?」(←訳:……広すぎない?)
「まいごにィなりそうゥ~…」
「ぐるがるるる!」(←訳:絶対なりそう!)
四畳半の裏長屋に始まって、
お殿さまのお屋敷まで。
ここが、江戸の人々の“暮らす“場所。
イラストや間取り図、長屋側面図、
庶民の装い等も分かりやすく紹介されていて、
歴史好きな活字マニアさんに、
映画&ドラマ好きな方々に
激おすすめの一冊です。
本屋さんで目にしたら、
ぜひ、手に取ってみてくださいね~♫