テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ お江戸のお部屋、拝見しましょ ~

2022-07-18 21:30:31 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 ふわわァ~…こわかッたでスよゥ!」

「がるる!ぐるーるーるがる!」(←訳:虎です!パワーゲームだね!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 2週間ぶりの放送となった大河ドラマ『鎌倉殿の13人』……

 権力欲って怖いわ……闇だわ……と戦慄いたしました。

 打って変わって本日の読書タイムでは、

 面白い!そうなんだ!

 と楽しくなっちゃう御本を、さあ、どうぞ~♪

  

 

 

       ―― 江戸で部屋さがし ――

 

 

 著者は菊地ひと美さん、2022年5月に発行されました。

 前回記事に続いての“江戸もの”ですが、

 こちらは、ノンフィクショナルなビジュアルブックです。

 

「ほほゥ? なるほどォ~!」

「ぐるるっるるるる!」(←訳:こうなってるんだ!)

 

 江戸期を時代背景とする小説において、

 頻繁に登場するのは

 長屋、という存在です。

 

 世界有数の大都市であった江戸の町で、

 庶民が暮らすのは、

 一戸建て住宅ではなく、長屋、でした。

 

「どらまでェ、おなじみィ~!」

「がるぐる!」(←訳:映画でも!)

 

 そうですね、映画やドラマで映し出される長屋は、

 大勢の住人さんたちが賑やかに行きかい、

 洗濯物が風にはためき、

 井戸があって、厠があって……

 

 でも、住居部分の内部構造は?

 借りる方法は?

 どんな職種のひとがいるの?

 

 といった数々の疑問に

 著者・菊地さんが答えてくれるのが、この御本です。

 

「これがァ、ひょうじゅんさいずゥ?」

「ぐるっ!」(←訳:狭いっ!)

 

 第一部『町人』で解説されているのは、

 裏長屋(うらながや)の

 九尺二間(四畳半)長屋の室内や、

 職人さんが住む作業場つきの長屋など

 一般的な市民向けの長屋、

 商家さん向けの

 店舗と住居一体型の表店(おもてだな)、

 それに、

 大通りに面した有名なお店の間取り……

 

 ああ、そうかぁ、

 商家は間口に税がかかる、ということで、

 間口の広さ次第で月額の店賃が異なるって

 聞いたことはあったけど、

 実際はこんな造りになっているのね。

 

「うなぎのォ、ねどこォ?」

「がるる~!」(←訳:細長い~!)

 

 庶民さんの家財道具、

 裕福な商家のお嬢さんの嫁入り道具、

 店賃の安い長屋に畳みはなし、

 庭つき&広めの裏長屋もある。

 

 ふうむ、と感心しながらページを捲ってゆけば、

 あら、第二部は『武家』ですって。

 

「こちらもォ、しゅやくゥでス!」

「ぐるるがる!」(←訳:江戸の住民!)

 

 武家のお屋敷、と言っても色々あります。

 上級武士の拝領屋敷。

 下級武士の組屋敷。

 八丁堀の与力や同心の組屋敷。

 締めくくりは、

 尾張藩の下屋敷図をちょっと拝見。

 

「ひッろォ~いィッ!」

「……がるるるる?」(←訳:……広すぎない?)

「まいごにィなりそうゥ~…」

「ぐるがるるる!」(←訳:絶対なりそう!)

 

 四畳半の裏長屋に始まって、

 お殿さまのお屋敷まで。

 ここが、江戸の人々の“暮らす“場所。

 

 イラストや間取り図、長屋側面図、

 庶民の装い等も分かりやすく紹介されていて、

 歴史好きな活字マニアさんに、

 映画&ドラマ好きな方々に

 激おすすめの一冊です。

 本屋さんで目にしたら、

 ぜひ、手に取ってみてくださいね~♫

 

 

コメント
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