「こんにちわッ、テディちゃでス!
わわッ! しんにゅうしゃッ、でスよゥ~!」
「がるる!ぐるるるがぅる!」(←訳:虎です!カマキリじゃん!)
こんにちは、ネーさです。
連日の、トンボ、セミ、に続いて、
今日はカマキリくんが
我が家の窓辺でくつろいでいるのを発見しましたw
丁重に戸外へとお引き取り願った後は、
さあ、読書タイムですよ。
本日は、こちらの写真集を、どうぞ~♫
―― 幻想店舗録 異世界に一番近い場所 Next Level ――
著者は清水大輔(しみず・だいすけ)さん。
2022年5月に発行されました。
『Fantasy Worlds Behind Shop Doors
Gateway to Another World Next Level』と英語題名が、
『元ネトゲの住民がまるで
ファンタジー世界に迷い込んだようなリアル店舗を撮りました』
と日本語副題が付されています。
「ええッ? これェ、ほんものォでスかッ??」
「ぐるるがっるぐぅるる?」(←訳:映画のセットじゃなく?)
「ほんもののォ、おみせッ!」
それは、2年と少しほど前のこと、でしょうか。
《幽玄一人旅団》こと
写真家・清水さんは煩悶し、途方に暮れておりました。
コロナだって?
旅行は駄目で、外国に渡航することも不可能?
自分は海外の遺跡や世界遺産を旅して
写真に撮るのが生業なんだぞ?
どうしたらいいんだー!
「あううゥ、ここはァがまんッでスよゥ!」
「がるぐる~!」(←訳:忍耐忍耐~!)
写真撮影のために海外へ行きたくとも
足を封ぜられた清水さん。
仕方なく、国内で車中泊の旅に出発しました。
そうして、思い至ったのです。
日本も存外に面白いぞ?
海外に負けて無くないか?
「うむうむゥ!」
「ぐる!」(←訳:だね!)
日本のあちこちをめぐる旅で、
清水さんが被写体としたのは、
《お店》です。
ええ、これがね、《お店》なんですけど、
パッと見ではとても《お店》とは分からない、
常識をかっ飛ばしちゃったような
“奇想の空間”で、
我が目を疑ってしまうんです。
これは……えーと……
花屋さん? ドライフラワーのお店?
いや、カフェ……なのかな?
こちらは……うーん……
剥製屋さん? 骨董のお店?
それとも……美術品を修復する工房とか?
だって、ドクロや骸骨があるわよ……?
「いいいィ、いッたいィ??」
「がるぐる??」(←訳:何屋さん??)
これは。夢幻か、現実か。
実在する《お店》なのか。
本文中に、説明はありません。
何を売り、何を扱う《お店》なのか、
一言も触れられていません。
ただ……御本の巻末には、
掲載店の情報らしきものが……?
あら? 住所名に八王子と書かれた《お店》も?
私たちの地元にこんな凄い《お店》が?
「とォいうことはァ~…?」
「ぐるるるがるるる!」(←訳:ホントにあるんだ!)
暗闇に浮かび上がる幾百もの頭蓋標本。
山積みの古書の上の天球儀。
壁には、虚ろな眼差しの中世の騎士像。
彼らの、真の役割は?
清水さんが見出した
異世界に一番近い《お店》たちが演じる
夢幻能の舞台を、
アート好きな活字マニアさんは
ぜひご覧になってくださいね。
怪奇&SF映画好きな方々にも、
ふふふっ、激おすすめですよ~♪