テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 燈火に、夢幻を映す ~

2022-07-22 21:15:23 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 わわッ! しんにゅうしゃッ、でスよゥ~!」

「がるる!ぐるるるがぅる!」(←訳:虎です!カマキリじゃん!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 連日の、トンボ、セミ、に続いて、

 今日はカマキリくんが

 我が家の窓辺でくつろいでいるのを発見しましたw

 丁重に戸外へとお引き取り願った後は、

 さあ、読書タイムですよ。

 本日は、こちらの写真集を、どうぞ~♫

  

 

 

 ―― 幻想店舗録 異世界に一番近い場所 Next Level ――

 

 

 著者は清水大輔(しみず・だいすけ)さん。

 2022年5月に発行されました。

 『Fantasy Worlds Behind Shop Doors

 Gateway to Another World Next Level』と英語題名が、

 『元ネトゲの住民がまるで

 ファンタジー世界に迷い込んだようなリアル店舗を撮りました』

 と日本語副題が付されています。

 

「ええッ? これェ、ほんものォでスかッ??」

「ぐるるがっるぐぅるる?」(←訳:映画のセットじゃなく?)

「ほんもののォ、おみせッ!」

 

 それは、2年と少しほど前のこと、でしょうか。

 

 《幽玄一人旅団》こと

 写真家・清水さんは煩悶し、途方に暮れておりました。

 

 コロナだって?

 旅行は駄目で、外国に渡航することも不可能?

 自分は海外の遺跡や世界遺産を旅して

 写真に撮るのが生業なんだぞ?

 どうしたらいいんだー!

 

「あううゥ、ここはァがまんッでスよゥ!」

「がるぐる~!」(←訳:忍耐忍耐~!)

 

 写真撮影のために海外へ行きたくとも

 足を封ぜられた清水さん。

 仕方なく、国内で車中泊の旅に出発しました。

 そうして、思い至ったのです。

 

 日本も存外に面白いぞ?

 海外に負けて無くないか?

 

「うむうむゥ!」

「ぐる!」(←訳:だね!)

 

 日本のあちこちをめぐる旅で、

 清水さんが被写体としたのは、

 《お店》です。

 

 ええ、これがね、《お店》なんですけど、

 パッと見ではとても《お店》とは分からない、

 常識をかっ飛ばしちゃったような

 “奇想の空間”で、

 我が目を疑ってしまうんです。

 

 これは……えーと……

 花屋さん? ドライフラワーのお店?

 いや、カフェ……なのかな?

 

 こちらは……うーん……

 剥製屋さん? 骨董のお店?

 それとも……美術品を修復する工房とか?

 だって、ドクロや骸骨があるわよ……?

 

「いいいィ、いッたいィ??」

「がるぐる??」(←訳:何屋さん??)

 

 これは。夢幻か、現実か。

 実在する《お店》なのか。

 

 本文中に、説明はありません。

 何を売り、何を扱う《お店》なのか、

 一言も触れられていません。

 

 ただ……御本の巻末には、

 掲載店の情報らしきものが……?

 

 あら? 住所名に八王子と書かれた《お店》も?

 私たちの地元にこんな凄い《お店》が?

 

「とォいうことはァ~…?」

「ぐるるるがるるる!」(←訳:ホントにあるんだ!)

 

 暗闇に浮かび上がる幾百もの頭蓋標本。

 山積みの古書の上の天球儀。

 壁には、虚ろな眼差しの中世の騎士像。

 彼らの、真の役割は?

 

 清水さんが見出した

 異世界に一番近い《お店》たちが演じる

 夢幻能の舞台を、

 アート好きな活字マニアさんは

 ぜひご覧になってくださいね。

 怪奇&SF映画好きな方々にも、

 ふふふっ、激おすすめですよ~♪

 

 

  

コメント
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