「こんにちわッ、テディちゃでス!
きょうはァ~……むむッ! おおいィ~?」
「がるる!ぐるるるがるるる!」(←訳:虎です!記念日がたくさん!)
こんにちは、ネーさです。
今日11月1日は《本の日》!
……でもって、《犬の日》で、《紅茶の日》で、《古典の日》で
《すしの日》と《いい街の日》と《灯台記念日》と……
えーと、だんだん混乱してきましたので、
↓こちらのコミック作品で読書タイムに行ってみましょう~♪
―― 銀太郎さん お頼み申す 3 ――
著者は東村アキコ(ひがしむら・あきこ)さん、
2023年9月に発行されました。
奥深く、底知れ~ぬ《和文化》の世界……
先日ご紹介しました『爛漫ドレスコードレス』は
チンアナゴの帯に惚れ込んで着物の良さに目覚める
若い女性が主人公でしたが、
こちら『銀太郎さんお頼み申す』は、
着物美女さんに心惹かれて《和文化》の深海にダイブする
岩下さとりちゃん(25歳)を中心とする物語です。
着物美女の銀太郎(ぎんたろう)さんと出会い、
お着物を着せてもらったり、
お花見に出かけたり、
着物のことばかり考える10ヶ月が過ぎて、
さとりさん、この第3巻でついに!
自分で着付けに成功~!!
「わほゥ! やッたでスねッ!」
「ぐるがる~!」(←訳:拍手喝采~!)
紐や伊達締めなどの着付け小物は、
手の届くところに使う順番に並べておく。
ヒモはそんなにきつく締めなくても
布同士の摩擦でけっこう固定される。
帯はクリップで先にお太鼓の形を作ってから結ぶ。
といったネットやYou Tubeで得た知識と、
毎晩必死に練習した成果です。
もちろん、銀太郎さんのように綺麗には着れない、と
さとりちゃん自身も分かっていて、
もっと勉強しなきゃ!と決意表明してみれば。
「いちばんのォ、べんきょうゥはァ~」
「がるぐる!」(←訳:買うこと!)
銀太郎さんは言います。
着物は、買うのがいちばん勉強になる。
身銭を切って買った着物が、色んなことを教えてくれる。
そうして向かった先が――
「ぎッ、ぎんざッ??」
「ぐるるがるるる!!」(←訳:銀座でお見立て!!)
ずらりと並ぶ反物の中に、
さとりちゃんは見つけられるのでしょうか、
“自分のため“の着物を。
「どれがァいいィかなァ~♫」
「がるるる~♪」(←訳:迷うよね~♪)
教科書に載っていた文化や歴史のあれこれは
ちっとも憶えていないけど、
学びたい、知りたいと強く願い、
自力で調べて学んだ事柄の数々は、
きっと忘れない、
きっとさとりちゃんの頭脳とこころに沁み込んでゆく。
薄れてゆくことはない。
頼りないように見えて、
実は逞しく、幸運の持ち主?なのかもしれない
さとりちゃんの着物世界冒険譚は、
アート好きさんに、
歴史好きな活字マニアさんにもおすすめです。
ぜひ、一読してみてくださいね~♪