「こんにちわッ、テディちゃでス!
くんくんッ!……ぐぐゥ~ッ!」
「がるる!ぐるるがるる~!」(←訳:虎です!お腹が鳴るね~!)
こんにちは、ネーさです。
鍋料理の素材がデパ地下やスーパーにずらりと並んで、
私たちの食欲を大いに刺激する初冬の読書タイムは、
いま大評判のレシピ本にフォーカスしてみましょう。
さあ、こちらを、どうぞ~♪
―― あたらしい家中華 ――
著者は酒徒(しゅと)さん、2023年10月に発行されました。
SNSに投稿するお料理の写真が何度もバズり、
雑誌『dancyu』の中華特集号にも登場した酒徒さんが
満を持して放つレシピブックです。
「すごいィのはァ、ここッ!」
「ぐるるぅるるる!」(←訳:驚いちゃうんだ!)
酒徒さんいわく。
鶏ガラ、
オイスターソース、
豆板醤。
中華料理ではお馴染みの、
いえ、必須と言える調味料は、いりません。
紹興酒?
日本酒で代用できます。
蒸篭(せいろ)や中華鍋も、なくても大丈夫!
……って、ホントに?!?
「びッくりしたけどォ~」
「がるぐるる!」(←訳:アリかもね!)
御本の冒頭では、
少年時代からの中国料理への憧れ、
学生時代に初めて中国に旅行して水餃子に感激したこと、
以後、食探求のため中国各地を巡り、
2度の留学をして、
さらには社会人となって中国駐在員となって……
という、
酒徒さんの“いま“に至る経緯が
コミックの形式で紹介されています。
毎日夢中で中華料理を食べて、
食べたら調べて、
ノートに記録して、
異なる食文化にどっぷり浸かる。
そうして、
本当に旨い中国料理を考えたとき、
行き着いたのは、家庭の食――
民宿のおばあちゃんが振る舞ってくれた
飾り気がなくて、
味付けもシンプルな
《家中華》。
「あッさりしていてェ~」
「ぐるるがっるる!」(←訳:野菜がたっぷり!)
韮菜炒薄荷(ニラとミントの炒めもの)。
白切鶏(茹で鶏)。
干貝豆腐湯(干し貝柱と豆腐のスープ)。
葱油蚕豆(空豆の葱油炒め)……
書籍版『家中華』本文には、
78のレシピが掲載されていますが、
応援書店さん(有隣堂さん、くまざわ書店さん他)で購入すると、
↓こちらの『応援書店限定特典 小冊子』をいただけるようです。
「こッちのもォ、おいしそうゥ~!」
「がるぐるるがっる!」(←訳:特別レシピだって!)
ありそうでなかった、
《家中華》の新風から感じられるのは、
日本の中華料理を大きく変え得る可能性?
2023年後半刊行のレシピ本ジャンルでは
大ヒット作品になりそうな快作です。
酒徒さんによるコラムや美食地図など、
読み物としてもとても面白いので、
全活字マニアの皆さま、
ぜひ、チェックしてみてくださいね~♪