テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ ミセス・ハリス、決断す。 ~

2023-11-28 22:08:08 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 むッ? いちごォ、はッけんでスゥ~!」

「がるる!ぐるるがるーる!」(←訳:虎です!果実も冬モード!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 スーパーマーケットの果物売場では、

 真っ赤なイチゴが目立つようになりました。

 梨やブドウとはもうお別れなのね~と季節を惜しみつつ、

 さあ、読書タイムですよ。

 本日は、こちらの文庫作品を、どうぞ~♪

  

 

 

       ―― ミセス・ハリス、ニューヨークへ行く ――

 

 

 著者はポール・ギャリコさん、

 原著は1958年に、日本語版は1980年に講談社版が刊行、

 画像の角川文庫版は2023年4月に発行されました。

 英語原題は『MRS HARRIS GOES TO NEW YORK』、

 『ミセス・ハリス パリへ行く』に続くシリーズ第2作です。

 

 2022年、映画化されて話題になった

 『ミセス・ハリス、パリへ行く』は、

 クリスチャン・ディオール氏のドレスに恋をしたミセス・ハリスが、

 パリのディオールのメゾンへ突撃しちゃう

 愉快&爽快な物語でした。

 

 ロンドンに戻ってきたハリスさん、

 以前と同じに家政婦のお仕事を頑張っておりましたが……。

 

「あうううゥ! またァきこえるのでスよゥ!」

「ぐるるるるるる!」(←訳:止めさせないと!)

 

 目下、ハリスさんと

 親友のバターフィルドさんを悩ませているのは、

 怖ろしい物音です。

 

 ハリスさんが住むアパートの一室、

 そのお隣りの、ガゼット家から響くのは、

 ドスンという音と、

 痛そうに泣きじゃくる子どもの泣き声。

 

 子どもの泣き声が何を意味するのか、

 長いこと家政婦のお仕事をしている二人には、

 もちろん分かっています。

 

 ヘンリー・ブラウン少年は、

 両親が離婚したため、

 ガゼット家の里子となりました。

 ヘンリー少年のための養育費が

 米国の父親から送られてきた間は良かったけれど、

 そのお金が届かなくなると、

 里親たちの態度は一変……!

 

「むぐぐゥ! ひどいィ~でス!」

「がるぐるるるがるるる!」(←訳:通報できたらいいのに!)

 

 狡猾なガゼット家は、

 虐待の証拠をつかませません。

 

 ハリスさんたちは歯噛みしながら、

 なんとかヘンリー少年を救い出す方法はないかと

 頭をひねっていたところ――

 

 天啓が、新聞紙に!

 

「えェ~とォ、どれどれッ?」

「ぐるるがるる!」(←訳:社交界消息欄?)

 

 家政婦のお仕事中、

 ハリスさんが手にした新聞に載っていたのは、

 米国人ジョージ・ブラウン氏の結婚記事。

 

 これは、これはもしや

 ヘンリー少年の父親では……!

 

「ぱぱッ?」

「がるぐるるー!」(←訳:パパですかー!)

 

 少年を救う手段は米国にある、

 とハリスさんは察するものの。

 

 大西洋を渡って見知らぬ国へ行くのは、

 正直にいうと、怖い。

 パリへ行った時と違って、自信がない。

 

 それでも、やっぱり、

 じっとしていられないのが“ハリスおばさん”です。

 

「いざッ、みなとへッ!」

「ぐるるる!」(←訳:新大陸へ!)

 

 海の彼方の国に、

 ヘンリー少年の幸福は見つかるのか。

 そのために、ハリスさんはどう手を尽くすのか。

 

 ディオールのドレスからつながる

 ハリスさんの冒険第2弾を、

 皆さま、ぜひ~♪

 

 

コメント
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