テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ バトルで?SFで?ホラーで! ~

2023-11-12 22:08:41 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 ぶるぶるぶるッ、さッむゥ~いィッ!」

「がるる!ぐるるがるる~!」(←訳:虎です!暖炉が欲しい~!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 えー、我が家に暖炉はありませんので、

 とりあえずホットカーペットをONにしたら、

 さあ、読書タイムですよ。

 本日は、こちらの“怖~い”御本を、どうぞ~♪

  

 

 

            ―― ヨモツイクサ ――

 

 

 著者は知念実希人(ちねん・みきと)さん、

 2023年5月に発行されました。

 《天久鷹央》シリーズや『仮面病棟』『硝子の塔の殺人』他、

 ミステリ作家として人気の知念さんが

 新たに描き出したのは、御本の帯によれば……

 

 バイオ・ホラー??

 

「がくぶるゥ!」

「ぐるるがる……!」(←訳:一段と寒さが……!)

 

 そこは北海道の、大雪山国立公園に近い山林地帯。

 地元の人びとにとっては

 “禁忌の地“である《黄泉の森》で、

 不測の事態が発生しました。

 

 リゾート施設建設工事の作業員さん6人が、

 消えてしまった……

 

「うむゥ! それはァ、たぶんッ!」

「がるぐるぅる!」(←訳:アレでしょう!)

 

 通報を受けた道警の警察官さんたちは、

 作業員さんたちが使っていたプレハブ小屋を調べ、

 猟友会と連絡を取りました。

 

 そう、状況証拠から推するに、

 ここ北海道でこんなことが出来る生物は……

 

 ヒグマしかいない。

 

「……うわああああァ~…!」

「ぐるるるがるる!」(←訳:接近厳禁だよう!)

 

 エゾヒグマは、オスは最大体長3メートル、

 体重は500キロに達することもある

 日本最大の肉食獣。

 

 雑食性のヒグマは、通常は木の実や、サケ等の魚、

 エゾシカなどを食糧としていますが、

 近年はアーバンベアと呼ばれる

 人間の生息域に侵入してくる個体も増えています。

 

 特に今年は、木の実が不作だったのか、

 市街地でクマが人間や犬を襲う事件が激増していて

 大問題になっていますよね。

 そのため、自治体と警察は、

 猟友会による山狩りを急がせようとしている、のですが。

 

「にんずうゥ、たりませんッ!」

「がるる~??」(←訳:なんで~??)

 

 猟師さんの目から見れば、

 ヒグマは最強かつ最高の獲物です。

 危険ではあるけれど、

 猟師の誇り、技術のすべてを懸けて闘うに相応しい相手。

 ヒグマ狩りが行われると耳にしたら、

 喜んで参加する猟師さんは少なくない……はずなのに。

 

 禁忌の地《黄泉の森》での狩りと聞いて、

 多くの猟師さんは尻込みしてしまったのでした。

 昔からの言い伝えでは、

 

   《黄泉の森》には、

   怪物ヨモツイクサが住んでいる。

   あの森に入ってはいけない。

 

「かいぶつゥ……!」

「ぐるるがるる?」(←訳:ヒグマ以上の?)

 

 神隠しのようにヒトが消失するのは、

 ヒグマの襲撃なのか、

 それともヨモツイクサのせいなのか。

 

 パニックもの、荒野の追跡劇、ホラー、ミステリ、

 アクションバトル、SF、と

 幾つもの要素をミックスした物語は、

 好き嫌いが分かれる作品かもしれませんが、

 怖いのは全然平気さ!という御方は、

 ぜひ、挑戦してみてくださいね~♪

 

 

コメント
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