左目の 飛蚊症(ひぶんしょう) を診てもらった時(→ こちら)に、当然ながら右目の 結膜炎 も併せて診てもらいました。
昔 診てもらった眼科医院の女医さんに、「角膜を目の周りで引っ張っている筋肉が弱ってきて、大袈裟に言えば角膜が垂れ下がって重なって傷ついている。 筋肉の弱りは加齢によるもので、はっきり言って もう治りません」と言われました。(→ こちら)
新しい眼科医院の男性医師の診断では、幾分角結膜が垂れ下がり気味ではあるが、それが涙と目ヤニの原因ではない。 涙が出るのは、涙が目頭にある涙点から涙小管を経て眼球の内側にある 涙嚢(るいのう) という袋に、更にそこから鼻を経て喉の奥に涙を送る鼻涙管(びるいかん)が詰っている(=鼻涙管閉塞)ために、涙が目から流れ出ないからである。 加えて目ヤニが出るのは細菌(恐らく放線菌)感染で 涙嚢炎(るいのうえん) が起こり、「うみ」(=目ヤニ)が涙嚢に溜まって(恐らく固まってしまって)鼻涙管閉塞になっているからである、との由。
放線菌は空気の無い所で繁殖し、空気に触れると死ぬので、涙道を切り開いて空気に触れさせる手術をするのが根本治療だが、まず涙道を洗浄してみましょうということで、先が少し曲がった針を付けた注射器で 目頭にある涙点から生理食塩水を注入し、鼻や喉の奥に流れ出てくるかどうか、涙道のどこかに閉塞があると液が逆流してくるし、涙嚢に「うみ」がたまっていると「うみ」が逆流して洗い流されるとのことでした。
で、洗浄してみると、案の定、液が逆流し、「うみ」が固まった涙石が多数飛び出て来ました。 目に麻酔目薬を差してあるとはいえ、針を涙点に刺す様子や涙石が噴き出て来る様子が見えるんで、息をするのも忘れるほどの全身硬直状態 でした。 先生に体の力を抜いて と言われても、とても無理でした。(笑)
2週間ほど様子見ですが、その間の目薬として、細菌を殺す働きの目薬「 ガチフロ点眼液(0.3%) 」と、炎症をとる強い作用があるステロイドの目薬「 フルメトロン点眼液(0.1%) 」の2種類を処方してくれました。 その後今日までの所は涙も目ヤニもピタリと出なくなり、本当に良くなりましたです。
ということで、私めの右目は、結膜炎ではなく、 涙嚢炎による鼻涙管閉塞 だったというお話でした。
ただ、空気の無い所で繁殖する放線菌が、どうやって私めの右目に感染したのか? という疑問は今も私めには謎ですので、次回の診察時に聞いてみたいとは思っておりますが…。