先日 私めの友人の 奥様から手紙を頂き、彼の逝去 を知りました。 直接の死因は上行結腸癌による腹膜播種でした。
彼の遺志により葬儀は身内のみで執り行い、祭式はこだわらないと彼が言っていたので、奥様の実家の神道 に則って行った由。 忌明けとなる五十日祭 を過ぎたので、生前親しかった方々に連絡した由。
彼とは38年前の1977年の秋頃に元勤務先で知り合いました。 私めのベルギー駐在(1978年2月~)前の赴任研修で、ある部門の研修担当者が彼でした。
1987年夏頃、家の新築を検討中だった私めは、1年程前に新築した彼の家を見せてもらうために おっ家内と一緒に彼の新築邸を訪問して、彼の奥様とも面識を得ました。
元勤務先の開発本部で、私めは設計部門、彼は実験部門、いわば商品開発の両輪となる部門のリーダーとして ある商品開発プロジェクトで共に働きました。
その後、彼は早期退職制度を利用して、2003年に退職しました。 奥様はさる国立大学の事務職員で、さる学部の事務長まで務め、やはり公務員の早期退職勧奨で2005年に退職されました。 残念ながら、二人に子供は出来ませんでした。
リタイア後は二人して趣味の花の写真を撮りに、アラスカやスイス、国内では北海道(奥尻島)や沖縄 等々への長期撮影旅行を楽しんでおりました。 二人が撮った花や風景の写真を収めたDVDを何枚も貰いましたです。
1年程前の昨年2014年6月に 元勤務先で一緒に働いた商品開発プロジェクトメンバーの同窓会 が行われましたが(→ こちら)、その1週間程前に彼は救急車で病院に運ばれ入院したとの報告がありました。 昨年末におっ家内と一緒にお見舞いに行って病院で会ったのが最後になりました。
彼の奥様にラベンダーカラーのローズがアクセントになったお供え用のプリザーブド・フラワー・アレンジメントを送りました。 奥様から御礼の電話を頂き、「本人もここまで早く逝く気はなかったと思いますし、少しは心残りはもあったと思いますが、悔いはなかったものと信じています」との奥様の言葉を聴いて 私め不覚にも涙し、以後何を話したのか覚えておりませんです。 彼は私めより たったの2つ年上でした。 同年代の友を失ったのは初めて のことです。
合掌!