大阪での単身赴任から坂出へ帰ってきて1番影響があったのは足腰でした。大阪時代は兎に角歩きました。最初は車に乗っていたのですが、道は判らないし、渋滞で到着時刻の予定が付かないなどお得意先廻りに支障をきたすことがあり、これは使い物にならないと考え地下鉄など公共交通を利用することにしたのです。
そのおかげで、地下鉄の乗り降りを含めほとんどが歩きになり、私の人生で初めてと言えるくらい歩きました。ですから、当時は自分でも足腰が強くなったのを自覚しました。ビルの5階くらいなら何の苦痛もなく階段を使っていたものです。、
その当時既にゴルフを止めていましたが、「今、やっていたらかなり上達しそうだな」と思ったものです。
ところが、単身赴任が終わり、坂出に帰ってきた途端、全く歩かなくなってしまいました。どんなに近くでも移動はほとんど車です。あっという間に足腰が衰えてしまいました。
今は、自転車通勤ですので少しは筋力も戻ったかもしれませんが、今度は老化に負けそうです。
さて、そんな都市と田舎での歩く距離に付いての違いが証明されたようです。
都市部の人は、よく歩き、肥満の割合が低く、地方は肥満の人が目立つ――。こんな傾向が、政府が28日に閣議決定した08年版食育白書で分かった。1日の歩行数を都道府県別で見ると、2千歩以上の開きがあった。
1日の歩行数は全国平均で成人男性7525.5歩、成人女性6662.6歩。都道府県別で多い順に、男性が(1)神奈川8371.5歩(2)兵庫8281.2歩(3)東京8237.8歩。女性は(1)高知7777.5歩(2)兵庫7499.8歩(3)神奈川7371.4歩。
歩行数が少ない順に、男性が(1)高知6173.1歩(2)山形6207.2歩(3)徳島6217.7歩。女性は(1)山形5214.8歩(2)和歌山5842.4歩(3)岩手6005.7歩。内閣府は「地方は車の利用が多いからでは」と分析する。女性で高知が最も歩行数が多いが、高知県健康づくり課は「階段を使うなど健康づくりを推進しているが、理由は分かりません」という。
肥満の人の割合は全国平均が男性(20~69歳)29.3%、女性(40~69歳)26.6%。歩行数が多いところは平均を下回り、歩行数が少ないところは上回る傾向が見られる。・・・以下略
私も、自分が大阪で公共交通を主体とした生活を経験したおかげで、都会の人間の方が余程歩くことが多いと経験したので、この数字には納得します。この経験をするまでは、田舎の人間の方が足腰は強いとの漠然としたイメージを持っていたものですが、認識を改めさせられたものです。
そんな経験もあって、歩きや自転車と公共交通を主体とした交通体系へ変えるべきと思うのかもしれません。何といっても、歩くのは健康に良いし、省エネには最高です。
公共交通万歳!