昨日、一昨日と読売新聞の記事から未来の交通体系は長距離は公共交通を主体として近距離は電気自動車、市街地は路面電車と自転車に歩きとするべきと書きましたが、誰の考えも同じなようです。
第3059回で低炭素社会への取り組みで侮りがたしと書いたロンドンの新しい市長が素晴らしい発言をしています。
26日、読売新聞より
ロンドン五景 4 自転車促進「文明の証し」
・・・略
産業革命の一拠点だったロンドンは元々、公害がひどく、夏目漱石は留学中の1901年に「煤煙と塵埃」の街と書き残した。だが、今はクリーン都市へまっしぐらだ。
7月には、25年までに1990年比で二酸化炭素排出量を60%削減する計画を発表した。ニューヨークや東京と比べて格段に高い目標設定だ。2階建てバスのハイブリッド化、1万本の街路樹植林、無税による電気自動車導入促進、自転車6000台の貸し出し計画、自転車道増設など・・・・。市は「乗用車から公共輸送・自転車・徒歩への大規模な移行は世界に例がない」と誇る。
ボリス・ジョンソン市長の持論は「自転車都市こそ文明都市」だ。ボサボサの金髪で知られる44歳の若き市長は、自転車で出勤し、5月の就任以降、自転車の普及を推し進める。環境派と呼ばれたケン・リビングストン前市長も公共輸送の充実に力を入れた。
もちろん、その道のりは平坦ではない。ロンドン市は最近、資金不足から、モノレール型鉄道建設など排ガス抑制策の凍結に追い込まれた。大火、ペスト、大空襲・・・・。幾多の困難を経て成長し続けた欧州最大級の都市は、真の環境都市へと脱皮できるだろうか。
「自転車都市こそ文明都市」とは言いましたね。前の話題の時のロンドン市長がその後直ぐに選挙で破れたと言っていたのでどうなるのだろうかと心配していたのですが、今度の市長もそれに劣らずの人のようで安心しました。
と言うか、どうして日本にこうした知事や市長が出てこないのでしょうか。前のロンドン市長が東京やニューヨークに続いて欲しいと言ってましたが、石原知事もくしくもロンドンオリンピックの次のオリンピック招致よりこちらの取り組みを見習って世界をあっと言わせた方が後世に名を残せるのじゃないでしょうか。
やりませんか!