第2661回などで取り上げてきた人口減少がいよいよ本物になってきたようです。
厚生労働省は1日付で、2008年の人口動態統計の年間推計を発表した。
出生数は前年比2000人増の109万2000人で2年ぶりに増加したが、死亡数が出生数を5万1000人上回り、05年、07年に続く戦後3度目の「自然減」の年になる見通しだ。死亡数は前年比3万5000人増の114万3000人で、戦後最多。高齢化が背景にあり、人口減少幅も過去最大だ。
出生数が微増となることに伴い、合計特殊出生率(1人の女性が一生に産む子供の人数に近い推計値)は、前年の1・34から1・36程度に上昇しそうだ。・・・以下略
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死因は例年同様、がん(34万3000人)、心臓病(18万4000人)、脳卒中(12万6000人)が上位を占めた。
同省に残っている戦後のデータによると、年間死亡数が最多だったのは47年の113万8238人。07年まで5年連続で100万人を超えたが、47年には及ばなかった。45、46年は不明。・・・以下略
私の生まれた1947年が今までの最多死亡数だったとは、実に62年振りの記録更新ということですね。ベビーブームと一緒とは何だか皮肉な感じですね。
それにしても、この減少傾向はもう止まらないのでしょうか。しかし、何度も書いているようにこれは案外日本にとっては戦後の右肩上がりの成長による生活の歪を見直す良い機会となるのではないでしょうか。
少ないと言っても明治維新の3000万人から考えれば4倍ですから、良いか悪いかは解りませんが、せめて3倍の9000万人くらいで止めるつもりでこれからの日本の政治を考えて行けば、案外ゆったりとした余裕のある日本を作り出せるかもしれません。
9000万人で仕事も皆で分け合いそれなりの生活ができれば今のような何処かギスギスした気持ちも無くなりそうな気がします。少ない人を海外からの移民を安く使うなんて人間として許されない考えは止めて日本人でのんびり暮らしませんか。そうなればエネルギーの消費も減り地球にも優しくなるというものです。
人口が減ることを危機と考えずにチャンスと捕らえましょう。
日本人ならできる!