私がパソコンを組み立てだしたのも元はといえばもったいないの気持ちからだったような気がします。96年に最初のパソコンを買ってから、最新式が半年すればもう旧式になっているという恐ろしい世界を知り、こんなもの追いかけていたら大変だと色々と調べるう内に、自分で組み立てたり部品の交換やCPUのクロックアップなんて世界があることを知りました。まずは、メモリーの増設から始め、のめりこんでしまいました。今は殆どやっていませんが、このあたりはPCの部屋に書いています。
という風に、基本的に一度買ったものは徹底的に使い倒すというのが私のポリシーとなっています。というか、貧乏人の子どもとしては何でも修理して使いまわすのが当たり前として育ちました。私たちの世代は多かれ少なかれそうした育ち方をしてきたのじゃないでしょうか。私は、その上に生来のドケチということで未だに修理して使うことを考えますが、大方の人は使い捨て社会になじんできてしまったのじゃないでしょうか。
それだけに現在の日本のクルマの使い方には昔から違和感を持っていました。一度買ったら修理しながら一生乗り回すような使い方をしたいのです。その方がクルマに愛着も感じるでしょうし、構造にも詳しくなるというものです。車検制度などを取り入れて出来るだけ早く買い替えさそうとする日本のメーカーには嫌われるでしょうが省資源の面からももう一度そういう時代に戻す必要があるのじゃないでしょうか。
21日、読売新聞より
空前の活況 米修理業界 消費低迷の裏返し・・・
不況が深刻化する米国で、修理業界が空前の活況を呈している。新品を買う代わりに、壊れたり、痛んだりした物を直して、節約する人が急増しているためだ。冷え込む個人消費の裏返しの現象と言える。(ロサンゼルス 飯田達人、)
・・・略
ロサンゼルス郊外にある小さな自動車修理工場。2代目社長のボブ・リトルさん(52)は、ひっきりなしにかかってくる修理や点検の電話予約の受付に追われていた。
「この半年ほど、毎月の売上げは平年の2~3割り増し。1951年の開業以来、昨年は最高の収益を記録しました。」とリトルさん。・・・中略
愛車の点検にやってきたというホープ・チルダースさん(42)は。「17年前に買ったトヨタのカムリを乗りつぶすつもり。走行距離は既に90万キロメートルを超えているけれど、新車に買い替える予定はないわ」と話す。・・・中略
好調なのは自動車だけではない。
ミズーリ州セントルイスで靴修理点を経営しているジェフ・リプソンさん(53)は、「昨年秋ごろから、売上げが例年の3割ほどふえました」と声を弾ませる。・・・中略
カリフォルニア州サンフランシスコで10年前から洋品店を経営しているエドワード・リーさん(49)は、「これまでならすぐに新品に買い替えていた若い世代の間で、着古したスーツなどを仕立て直して使う傾向が強まっている」と話す。このほか、家電製品やパソコン関連などでも、修理部門が軒並み好調だという。
良いですね。こうしてみると不景気も悪いことばかりとは言えない様な気がします。日本もこの不景気で京都議定書のCO2排出量が達成できるかもしれないという話もあるようです。
これは、私の持論ですが、私のようなサラリーマン程度がクルマを乗り回すこと自体が見分不相応だと思うのです。クルマのために働いているのじゃないかと思わせられるほどです。それこそメーカーさんの思惑に乗せられて来たと言っても過言ではないでしょう。
これを機会に、生活を考え直すのも良いのじゃないでしょうか。車が減って、公共交通と自転車や歩行中心の交通体系も夢ではないかもしれません。流れが変わってきたかも。
面白くなりそう!