インド太平洋構想の進展で問題になりそうなのがインドとロシアの関係のようです。インドの軍備が殆どロシア製だというのは驚きましたが、これがロシアの恐ろしさかもしれません。
その関係がトランプさんの働き掛けにによって危うくなりそうなのにロシアが危機感を持っているはとうぜんでしょう。
宮崎さんが詳しく取り上げてくれています。ロシアにとっては数少ない儲け頭をミスミス手放すのは何としても避けたいところでしょう。
この問題はロシアを味方に着ける為のネックになりそうで心配です。
「宮崎正弘の国際情勢解題」より 令和2年(2020)12月15日(火曜日) 通巻第6731号
ロシア外相「インドの『反中ゲーム』は米国に操作されている」
イントの米国傾斜に強い警告。インドは反発師「独立外交」を力説
インドの中国排斥は熱狂的で、TIKTOKなどゲームソフトの利用禁止、中国製品不買運動は即席麺からスポーツ靴、日用雑 貨まだ。
そしてファーウェイ排撃への同調を示しており、インド国内の街々はアンチチャイナの雰囲気で横溢している。理由は中国軍が印 度国境を侵略し、インド軍兵士を殺害して以来の政治環境の激変である。
セルゲイ・ラブロフ(ロシア外相)がモスクワのシンクタンクにおける講演で「インドのアンチチャイナという外交ゲームは背 後の米国など西側の操作がある」と語った。
これまでロシアはインドとの友好関係が深く、またインドはロシア製武器最大のバイヤーでもあった。
米国はトランプ訪問によって数億ドルの武器供与をなしたものの、ジェット戦闘機など兵力、システムは過去半世紀以上にわ たってロシア方式を採用しているため、インド軍が急激に米国システムに移行することは無理である。
しかし、インドは米国、日本、オーストラリアとの合同軍事演習「クイッド」に積極的に参加しつつ、ロシアとの距離を空けて いる。
この現実はロシアにとっては不愉快な出来事であり、そのモヤモヤした感情が、内輪の講演会ででた。この講演は先週行われ、イ ンド外務省は、情報を得た直後に「インド外交は独自の独立した判断で行ってきたし、今後も基本的に外国から操作されることは ない」と反駁した。
この問題は解決は難しいでしょうね。Chinaを締め付けるにはロシアを味方にしたいところですが、この問題がある限り進展は難しそうです。どうなることやら。