ユダヤが牛耳るディープステートがトランプさん降ろしに成功したのが今回の選挙だったように思えますが、そのユダヤも一枚岩ではないようです。
そんなユダヤの長い歴史を書いた本を宮崎さんが書評で取り上げてくれています。今後のディープステートの動きを知るためにも貴重な本なのじゃないでしょうか。
そのユダヤも一枚岩ではないようです。とは言え、ディープステートにはトランプさんを下ろした責任を中国を叩き潰すことで取って貰いたいものです。
「宮崎正弘の国際情勢解題」より 令和三年(2021)1月28日(木曜日) 通巻第6781号
書評
1654年から1989年まで335年間のユダヤ人の移民史を扱い
最初の移民はセファルディ。貿易、技術、土木建築に才能を発揮した。
ハワード・モーリー・サッカー著、滝川義人訳
『アメリカに生きるユダヤ人の歴史』(上下巻、明石書店)
国際政治の学究ならば必読文献、大学図書館も必備図書だろう。貴重な記録、重要資料だからである。
米国史はピューリタン、インディアン、そしてプロテスタントを抜きに語れないが、近代史は多彩な国や地域からの移民、それも アイルランド系、中国系が問題の種、最近はアジア系がずば抜けて多い。
けれども基本的にはユダヤ人移民を抜きには語れないのである。
本書は浩瀚、上下二冊、それぞれが千ページ近くてずっしりと重い。
それもそうだ。本書は1654年から1989年まで335年間のユダヤ人の移民史を扱い、冷戦終結後に旧ソ連域から百万人が イスラエルへ、30万人が米国へ移住したため、現在、旧ソ連域に留まっているユダヤ人は17・6万人にまで激減している。
評者(宮崎)、そういえばウズベキスタンのサマルカンドの下町をうろついていたときに付近の町並みの風景からやけに孤立し たシナゴーグにぶつかった。一人だけ番人の老人がいて、淋しげに「みんなイスラエルへいっちまったさ」と呟いていた。
ウクライナでも、かつて繁栄した港町の経済を牛耳り、町のど真ん中にユダヤ人コミュニティがあった。6年前に訪れた時は、 廃屋が目立った。ウクライナからもユダヤ人が去った。
歴史的にはユダヤ人の移民はスペインのおける迫害から始まり、最初はキューバへ向かったという。
それから南米へ渡るが、じきにスペインでユダヤ排除が本格化したため多くがポルトガルへのがれ(十五万人と本書は推定してい る)、そこでキリスト教に改宗するか、ほかの様々な国に散った。
つまり最初の移民はアシュケナージではなくて、セファルディであり、かれらは貿易、技術、土木建築に才能を発揮した。
16世紀末にユダヤ人に門戸を開いたのはオランダだった。
オランダは貿易実務の才能を利用し、その富の活用も計算に入れた。こうして移民はセファルディが中心だった。のちの東ヨー ロッパから大量に押し寄せるアシュケナージは、主としてドイツから、ついでロシアからが多かった。
「1776年時点で、この都市(NYのこと)に300から350名のユダヤ人が居住していた。当時北米のユダヤ人は約二千 名である」(上巻、52p)。
交易に長けていたので、倉庫業から不動産開発に手を染め、ジョン・ジェイコブ・アスターは全米一の富豪になった。
一方、欧州からの移民はドイツが主力となって、ナポレオン戦争を挟んで一時途絶えたが、「1840年までに、(ドイツの) バイエルン地方から少なくとも一万人のユダヤ人が(アメリカ)合衆国へ移民した」(上巻86p)
移民当初、迫害され、差別され、地域によってはゲットーに暮らしたユダヤ人が、差別と闘い、そのためには医者、弁護士、大 学教授、科学者、そして新聞記者を目指した。移民一世らは勤勉だった。
こつこつと小金を貯め、親戚を呼び寄せ、コミュニティをつくり、そして今日、米国連邦議会にユダヤ人議員は夥しく、大統領選 挙の緒戦はユダヤ団体からの寄付と同意が暗黙裏に必要であり、なにしろアカデミズム、ジャーナリズム、ハリウッド、ウォール 街にユダヤパワーは浸透している。
そのおそるべきユダヤ人たちの実力の源泉はいったい何であるのか、学究以外でも興味の向きは大いに参考になる。
ハーバード大学は、もとはといえばプロテスタントの牧師養成塾である。そのハーバード大学が世界一流といわれるが、一時期 はユダヤ人の入学を制限していたのだ。いまや政治経済論壇で大活躍の多くがユダヤ人である。ヘンリー・キッシンジャーしか り。ノーベル賞受賞のなかにユダヤ人を見つけるのは簡単である。それほど夥しいからだ。
映画産業がおきたときに、この新ビジネスに飛びこんだのはユダヤ人だった。だからハリウッド映画の俳優の多くはユダヤ人か イタリア人である。
ジャーナリズムの世界ではリベラルの巣窟ニューヨークタイムズを筆頭に、ユダヤパワーが浸透しているし、テレビもそうであ る。しかも、アメリカにおけるユダヤ人の七割は民主党支持者。共和党がすくないという特色がある。
本書は1989年までの歴史で叙述は終わっているが、その後、カジノ王だった故シェルダン・アデルソンは親トランプだっ た。世界一の投機家、ジョージ・ソロスは反トランプの先頭に立っていた。ブルームバーグは個人の巨額資産を投じて反トランプ 運動に動いた。そのトランプは群を抜いて親イスラエル路線を突っ走った。
つまりアメリカにおける現在のユダヤ社会は分裂している。
それにしてもユダヤの力は恐ろしい。そのエネルギーを恨みじゃなくもっと良いことに使って貰いたいものです。
例えば、日本に堂かしたユダヤのように。そう考えると、日本の力は凄いものがありそうです。
ねずさんの言われるように世界が日本の素晴らしさを認める時代が来てほしいものです。尤も今のままでは消滅の方が早そうです。