宮崎さんが今回の無理筋の弾劾が何のためにやられたのかの読者の質問に答えてくれています。
何と、ニセ大統領(バイデン)が得をしたそうです。ハリスの目が遠のいたそうです。
共和党は、次の候補が蠢いているようです。宮崎さんはトランプの復活は無いと完全に見きっているようです。
まだ、未練がましく信じている身としてはちょっと悲しい。4年間の辛抱でしょうか。
「宮崎正弘の国際情勢解題」より 令和三年(2021)2月15日(月曜日)弐 通巻第6800号
読者の声
(読者の声1)トランプ弾劾は失敗しましたが、一体全体、何のための弾劾裁判だったのか。最初から無理筋でしょ。
やっぱり極左のトランプの再帰凍結の陰謀だったのでは?
(JJセブン)
(宮崎正弘のコメント)民主党の戦術としては三つに分裂している党内を、これでまとめ、バイデンのイメージを高めることで す。得をしたのはバイデンでしょう。極左は、バイデンを途中で降ろし、ハリス副大統領を昇格させようとしているわけで、この 野望が当面、遠のいた。
さらに民主党の狙いは、トランプは再帰できないように永久に「悪」に印象を与えたことで、それが弾劾裁判の演出です。彼ら はトランプを追い詰めて独立政党を結成し、共和党に鮮明な亀裂を与えることに、むしろ期待しているのです。
さらに弾劾問題は、共和党に分裂状態をうみました。
上院で共和党議員の七名が裏切ったわけですから、今後の共和党は深刻な党内主導権争いが、激化することになる。
次の関心事は2024年大統領選、共和党の候補者選びで、はやくも駆け引きが始まっています
第一はトランプを熱狂的に支持する人々がいて、最大の勢力です。この熱風のようなトランプ人気が維持でき、そのうえで 2020の中間選挙で、共和党が上下両院で多数派を形成できれば、トランプ再選の芽は断然、濃くなります。
第二はペンスです。ペンスはインディアナの自宅で2024年キャンペーンの策を練りますが、2月早々にヘリティジ財団客員 顧問に就任しました。保守本流最大最強のシンクタンクですから、この意味は全米の保守を糾合できる組織を掴んだということで すね。
もちろん、トランプが出てくれば、ペンスは副大統領としての再度役割を担う可能性もあります。
第三はウォール街と穏健派は誰を推すか。おそらくマルコ・ルビオでしょうね。2016年にウォール街が推薦したケーシック は「過去の人」になりました。
第四に強行保守派はテッド・クルーズをまた担ぎそうですが、ペンスがヘリティジ財団でポストを得たとなると、クルーズの出 番はないでしょう。
第五がダークホウス。小誌で前にも指摘しておりますが、ニッキー・ヘイリー前国連大使(ノウスカロライナ元知事)ですね。
彼女はトランプ陣営にいながら状況を見極め、土壇場でトランプ弾劾支持に廻りました。トランプ支持派は猛烈な怒りをヘイ リーにぶつけていますが、共和党内の穏健派、ウォール街が支持に傾く機会を彼女自ら演出したのであり、この線で党内反主流派 をまとめ、2024年を狙うという、まさに「タイトロープ」に乗り出しました。
しかし、現時点での予測は、時間の経過とともに変色、窯変していきますから、政治の世界は一寸先が闇。
共和党もバカですね。今回全力でトランプさんを当選させていれば半永久的な時代が続いたと思えるチャンスを見す見す逃したようです。
初戦は自分の為にしか動かないということでしょうか。どうやら、アメリカの終わりは近いようです。