宗教、特に一神教の怪しさには驚かされます。何と、バチカンの教皇がモンゴルを訪問だそうです。何を企んでいるのでしょうか。
宮崎さんが取り上げてくれています。Chinaと裏で何かを企んでいるのじゃないでしょうか。
「宮崎正弘の国際情勢解題」より 令和五年(2023)9月2日(土曜日)弐 通巻第7893号
バチカンのフランシスコ教皇がモンゴルを訪問
「異教徒の国」へ何が目的か。200人の大使節団
9月1日、ウランバートルのチンギスハーン空港は異例の緊張に包まれていた。
ローマから九時間半かけて、バチカンのフランシスコ教皇(266代)がやってきたのだ。モンゴルはチベット仏教の国、キリスト教信者は1450名しかいない。司祭が25名いるが、モンゴル人はわずか二人。ローマからの使節団は、じつに200名。
教皇は中国上空を通過するとき、習近平あてにメッセージを送った。西側メディアは、こんかいのモンゴル訪問は、中国への本格的接近の前触れと分析した。
はたしてそうか?
バチカンの現在の教皇はイエズス会から選ばれた最初の教皇であり、しかも600年ぶりというコンクラーベ(教皇選出選挙)で、115名の枢機卿が五回の投票を経ての就任という異例の経緯がある。そのうえ、フランシスコ教皇はアルゼンチン出身というのも異例である。
イエズス会はゴアからマカオを拠点にザビエルが日本にやってきて布教したが、その「神の尖兵」という軍事的性格から日本での布教に失敗、秀吉が禁教とし追い出した。耶蘇教が日本に再上陸するのは明治である。
中国への進出はすでに七世紀、ネトリウス派(景教)が入り、これが中国経由で推古天皇期に日本にも伝わったという説がある。本格的な進出はマテオ・リッ チの功績によるところが大きい。リッチはマカオで中国語をマスターし、宮廷に近づき多くの著作を通じて、当時の中国の知識人に影響力をもった。
マテオ・リッチはマカオから広州で布教を開始したが、数学・天文学・地理学の知識や世界地図・地球儀などを中国に紹介した。またわが国の関ヶ原の頃に北京に赴き、万暦帝に拝謁した。
皇帝から北京に天主堂を建設することを認められ、『天主実義』『坤輿万国全図』などを中国語で著した。
このマテオ・リッチをフランシスコ教皇は5月31日にピエトロ広場で行った演説で触れて高く評価しているのである。
これまでの教皇と違ってフランシスコ教皇は他宗教との対話を重んじ、ユダヤ教、イスラム教、プロテスタントなどと頻繁に対話に取り組んできた。
何が狙いか。物見遊山でないことだけは確かである。
宗教は人類を救うのかと思ってましたが、全く逆のようです。やはり、神道が一番のようです。
どんな素晴しい宗教も組織となると完全に腐敗するようです。これが人類の限界なのでしょか。