人工知能やロボットのことが気になりだしている。将棋の藤井四段が将棋ソフトでトレーニングと聞く。時あたかもAI将棋ソフト『ポナンザ』が将棋名人に勝ったから、益々、その実態を知りたくちょっとスタディしている。十年ぐらい前のAIとは、極超に進歩飛躍したといえる。開発者山本一成氏の開発プロセスは超切れ者でありながら、人間的な思考要素を取り入れながら、人間との戦いに挑んでいる。知的行動(知能)は、①探索(考えられる次の手)と②評価(予想勝率:すべての駒に価値をつける)。①はプログラマ、②はコンピュータ(機械学習・・・ここがAI的要素:プロ対局の将棋手順記録を基に局面の良し悪し価値の自動調整)の仕事。開発プロセスは、守破離の世界を基に知能向上を図るところが人間的で何とも興味がわく。プロの差し手をまず学習、プロを超えるチャレンジとして、強化学習を手本から離れて、局面のありそうなN歩先でシミュレート評価する、未来予測力。ここまででも、探索、処理実行速度、学習の重点違いなどで自由度がある。人間棋士の罠、駆け引きなども考えられる。囲碁ソフトで活用されているディープラーニング手法(画像認識)をつい最近取り入れたとのことである。これで、ポナンザの1秒間の10万局面がさらに向上するとのことだが、まだまだ発展途上である。ストーリー性(中間段階目標の設定)、倫理観(相手に敬意をもつ)など、人間特有のことにも挑むとのこと。このような進展が見られれば、まさに人間を超えるAIが出現するのではないかという気が増してきている。(将棋の局面は、10の226乗ある)