大相撲名古屋場所も、前半戦から横綱が二人、大関が一人休場。期待の稀勢の里も負傷し相撲がまともに取れない状態で無理して出場してまた負傷。久しぶりの日本人横綱誕生で日本中が沸き立ったのも、ほんの数カ月前。一番悔しいと思っているのは本人自身だろう。時間をかけて、相撲が取れる状態になってから、出場してほしいものだ。しかし、それをカバーして盛り上げている一人が、小兵の宇良の大活躍。ついに横綱に勝ち金星を挙げた。勝利の時の信じられないといった表情とインタビューでの涙のわけは、本人自身が最も知っていることであろう。身長は低いが、体重が増え、特に、太ももの辺りは、他のお相撲さん並みになってきている。相撲は、下半身、重心の低さである。しかも、低い体勢で攻めることができるから、勝利に結びつく。相撲が覚えられ、今後も苦戦が続くだろうが、新たな作戦を生み出し考える相撲でさらに上位を目指してほしいものだ。