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梅原猛先生「草木国土悉皆成仏」

2017-07-29 07:25:30 | 学ぶこと
国際日本文化研究センター設立30周年記念講演(5/17)で、初代所長である梅原猛先生の話を日文研のHP講演会ライブラリーから聴いた。公の大会議で当時の中曽根首相に、日本の文化を総合的、国際的に研究する機関を要求し設立、思った通りに活動する姿をみて、『日文研は永遠なり』と叫ぶ姿に驚いた。「草木国土悉皆成仏」いきもの全てが仏になり、また生き返る。人間だけが大量殺人を犯すことは許されない。平和的国家の日本は、世界に類を見ない思想を持った国。縄文時代やアイヌに伝わる、自然との一体感の大切さ。90歳を超えてしんどいが、この年になって初めて知ることが多い。大地のラクダは獅子・ライオンとなり、それで驕り終わるのではなく、赤ん坊になる。核を持った人類がどう生きるかを考えるのが哲学の本筋。自分自身が考えなければならない。現在の世界を見るとそうなっていない。自分本位、考えない、行動しない、ボケている。若い人たちはもっと勉強しろと訴えているように思った。

文化勲章受章、哲学者:梅原猛の実家には、明治の初めから、私の祖母がお世話になっている。醸造業を始めた梅原家の屋号『米澤屋』を継いだのも現在では我々親族だけとなり、数年前に、直接梅原猛先生にお伝えした。「そうか、頑張ってください」と著書とサインを親族がもらってきた。若し、チャンスがあれば、お会いしたいものだと思っている。



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