朝、綾部を出て、昼前に品川駅に降りる。
高輪口に出て、5分ほど歩くと(財)日本ユニセフ協会の本部がある。ここで毎年恒例の全国事務局長会議が開催された。
例年は年度当初に本部の活動方針を聞き、意見交換するのが目的なのだが、今年は公益法人改革に伴う組織改編について、という議題で2日間とも費やされた。
ユニセフ協会の地域組織には支部(都道府県単位)と友の会(市町村単位)がある。支部に比べて、友の会は活動規模や予算規模が小さいので、改編による影響は比較的受けない。
綾部は京都綾部友の会なので、支部の方ほど、この問題については深く捉えていない。まあ、いずれ本部の担当者に言われるように書類などを整えていったら良いのだろうと思っている。
夜は、中野くんと出会って、ご飯を食べた。
先日、綾部市囲碁連盟の備品調達に協力してもらったお礼が言いたかったと、最近のプライベートなことについても久しく聞いておらず、良い機会となった。
2軒目に気になっていた日本酒の古酒バーに行った。日本でも、古酒専門のバーは1軒しかないだろうとそこの社長が言っておられた。
社長は、もともと家業が酒蔵の設備屋さんで、それが縁で全国の酒蔵とのネットワークを構築された。
全国の酒蔵が次々閉鎖していくのを見て、なんとか日本酒の価値を上げていきたいとこういうお店を作られたり、古酒の商品化を進めておられるそうだ。
デパートでは、古酒1合瓶を2万円超で売っており、それでも買い手はあるとおっしゃっていた。最高のものに高い金額がつくことで、日本酒全体の価値が上がることを狙っておられるそうだ。
中国に輸出すると、お店によっては1合で10万円くらいに跳ね上がるようで、「そのくらいの金額でないと響かないマーケットがある」とおっしゃっていた。
今は酒米のことや農業政策について、いろいろ考えておられるようで、卓ちゃんと話が合うのではないかと思った。
でも、バーの日本酒はいろんな種類があったが、舐める程度の量で800円から高いものは12,000円くらいだった。ここに来る前には他の安い店でさんざん飲み食いしてからで正解だった。
中野くんに「米と囲碁は似ているなあ」と話をした。二つとも中国から伝わり、その後、日本で独自の文化として発展した。現在は、両方とも消費量が下がっている。
農業と囲碁の両方が発展することは、日本の発展にもなるのではないかと思った。