翌朝の28日の午前中、H夫妻を連れて、ニセコ町の「有島武郎記念館」に行きました。
桜の季節にはソメイヨシノの花と新緑の庭があり、秋には紅葉の蔦が美しいところですが、今の時期は緑が濃く、建物の蔦も綺麗でした。有島武郎は大正時代に、親から譲り受けた広大なこの土地(今でも有島という地名になっています)を小作人に無料で分配してあげたと言うことで、皆に感謝されて「謝恩会館」が建てられています。
この記念館は有島一族の歴史や武郎の文学活動などについて詳しく知ることが出来、ニセコを舞台とした小説もいくつかあり、是非一度は訪ねて行きたい場所になっています。
ところがちょうどこの日は、私達コーラス仲間のニセコ町の「コールブーケ」という女性コーラスが主体になった「有島夏のミニコンサート」が開催されると言うことで、思いがけなくコーラスやマンドリン演奏などを聴くことができました。
記念館を出ると外は太陽が眩しいほどのお天気になっており、お二人ともご機嫌でした。
記念館のすぐ近くに幻の魚「イトウ」を育てている場所があります。覗いてみると、大きな「イトウ」が10数匹泳いでいました。さすがに大きな魚です。
イトウ(アイヌ語)は日本の淡水に生息する魚の中で最も大きくなると言われている魚で、ニセコの中央に流れる大きな川「尻別川」には今でも生息していますが、年々その数が減っていると言うことで、北海道では「イトウを保護する会」があちこちに作られています。
ニセコでも「オビラメの会」で、採卵したりして 保護活動が続けられているようです。