現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

望みがすべて叶えられた後は?

2007-09-08 22:32:43 | Weblog
もうすぐ60歳、還暦だ。まだ髪も黒々、ちょっと薄くは
なったが、肌もツヤツヤ。60歳という気がしない。

人並に就職して、結婚して、子供もできて、会社が倒産して
くれたおかげで、家族とも縁を切って自由の身。好きな虚無
僧となって10年。社会から逃避しては食べていけないから、
マスコミにも乗り、支援者も増え、なんとか食べていける
までになった。今が生涯一番の幸せである。

自分の生きてきた証を留めたくて、本を出そうと思っていたら、
虚無僧研究会の会報「一音成仏」に連載してもらった。
もっと社会一般向けにと思ったら、高梨耕一郎氏が、講談社
から「京都風の葬送」を出版し、私の虚無僧への思いのたけを
存外盛り込んでくれた。
テレビで全国に知られたいと思ったら、NHKが2回も取材
放映してくれた。FM放送は7回になる。
プロモーションビデオを作りたいと思ったら、原田泰地君が
制作して、このほど送ってくれた。

何もかも思った通りに実現してきた。何不自由ない、何ひとつ
不満はない。しいて言えば、愛知県警の間抜けさが不満なだけ。
世のため人のため、愛知県警と戦う虚無僧一路でござる、と
力んでみても、もうバカバカしくなってきた。バカを相手に
ムキになれば、こちらもバカに染まる。

で、次なる目標を見失っている。
虚無僧は、日々無心、虚心坦懐に生きればいいか、と思って
いたら、有名書家の色紙「無心」が贈られてきた。
「日々是好日」の看板もいただいた。
天蓋がボロボロになってきたら、久留宮さんが新しいのを
買ってくれた。
もうもう幸せこれに過ぎる。いいのかな、こんなこと書いて、
ねたまれないかな。
要するにすべてを捨てきると、何でも思いのまま欲しい物が
自然とはいる不思議を体験している。

世の中うまく回らないと悩んでいる人、虚無僧になってみたら?
虚無僧こそ最高の生き方なのです。





9月の予定

2007-09-08 20:11:54 | 今後の予定
9月 2日 中川文化小劇場にて「ビクター歌謡祭」にゲスト出演
     尺八で高島靖生、長縄鉄男、加藤護、平智子の四人出演
     太鼓、津軽三味線で中野勝宏特別出演
 
 3日 11:00~11:30 NHK FMラジオ「邦楽のひととき」
     「秋の曲」放送 筝:梶田昌艶・小島いそえ 尺八:牧原一路
 
 8日 四日市大正館 西村さんの同窓会に真道さんの一絃琴と尺八

 9日 豊橋の森田さん宅で、ご母堂の法要に「手向け」吹奏

     後藤さん宅で、尺八レッスンの後、一路会パーティ
     参加:加藤・後藤・森田・平・中野・大河内・阪野・長谷・林
         隼毅、奈々、他子供2・3人

10日 中区平和福祉会
13日 ケアラーズ

14日 実践倫理 秋季大会 レインボーホール

15日 真如苑敬老会茶席にて尺八演奏

16日 植田一本松生協 コンサート 琵琶:林旭紅と尺八:一路 

17日 中川区野田小学校 学区の敬老会 

24日 北区医療生協わかばの里

25日 伊勢神宮外宮 観月会(中止)

30日 愛知県吟舞道文化連盟吟詠大会 於:港湾会館 


近鉄四日市駅で

2007-09-08 19:58:15 | Weblog
近鉄四日市駅で降りて、駅員に道を聞いた。
「ここな、右へ出てもって、左や」
名古屋のお隣りだが、関西弁だ。
名古屋なら「右出たら、左」
東京なら、「右出て左」と、早口でぶっきらぼうだろうな。

帰りのホームで、構内アナウンス
「みなさん、当四日市駅では、ゴミは・・・」
「みなさん、電車が参ります、白線の内側に下がって・・・」

「みなさん」と語りかけられるのはどうか?気持ち悪い響きだ。

次は特急というので、ホームから改札口まで走って、「特急券を
買いたいのですが」と云うと、「ホームでも買えます」。
また急いでホームへ上がり、券売機を探して、特急券500円を買い
求めた。

そして特急に乗ったが、名古屋まで車内検札が来ない。結局、
名古屋駅でもチェックは無い。なんだ正直に買わなくても
良かったのか。いや、いかんいかん、仏様はお見通し。

近鉄は、まだまだ、三重県人の倫理と道徳心に支えられている
のだ。東京、名古屋はもう「人を見たら泥棒と思へ」とばかり
人を疑うことしかしない。

以前東京からの帰り、ムーンナイト長良に乗った。夜行だ。
新幹線代を浮かそうと思ったのに、深夜熟睡して、窓側のフックに
かけていた上着から財布を盗られた。切符もだ。

人を疑うことを知らぬ私は、上着を脱いでフックにかけたまま、
眠ってしまったのだ。そして名古屋駅で事情を話したが、まるで
無賃乗車の犯人扱い。鉄道警察官二人が呼ばれ、二人に囲まれて
交番に連行された。財布を盗られた被害者なのにである。調書を
取られて、それきり。
車内の窃盗が横行、常習化しているというのに、それを取り締ま
ろうともせず、被害者の調書を面倒くさそうに長々と時間をかけて
作成することだけが、仕事と思い込んでいる。
47都道府県中、警察力最下位の愛知県警様だ。





薬害肝炎訴訟不当判決

2007-09-08 18:54:54 | Weblog
仙台地裁の畑中芳子裁判長は、思い切った判断を下したものだ。
他の4裁判で、国の責任が問われているのに、畑中女史は、
あえて逆らって、国の責任を不問にふした。何のために?
 
こうなると、裁判制度を扱ったアメリカ映画を思い出す。
「怒れる13人の男たち」。こちらは、機会をあらためて、裁判員
制度に関連して取り上げてみたい。もうひとつの映画。
タイトルは忘れた。
やはり陪審員だったか、検事だったか、子供を犯人側の組織に
誘拐され、人質にとられて、被告に有利なように証言していく
話だった。
この仙台の女性裁判官も、国や製薬会社から脅迫なり、賄賂を
受けているのではないかとさえ勘ぐってしまう。

旧ミドリ十字事件、もう名前も忘れたが・・・、
そうだ思い出した、帝共大学の学長阿部英だ。もう死んだっけ??
元730部隊からの闇をひきずって、戦後をぬくぬくと生き抜い
てきた。民間と官僚との癒着。こういう奴らが一番許せない。
やっぱり闇の必殺仕置き人は必要だ!。

いや、今頃地獄に堕ちて、責め苦を受けているかな?そう想う
ことがせめてもの慰めか。

一絃琴の荒井眞道さん

2007-09-08 17:49:45 | 筝尺八演奏家
一絃琴の荒井眞道さんとは、もう20年以上のお付き合い。
眞道さんは京都、私は東京に住んでいた頃からのこと。
おぐしも黒々、粋な日本髪姿で、一絃琴の倉知流家元として、
広く公演活動をし、カーネギーホールでリサイタルを開くなど、
意気揚々の時代だった。

ひょんなきっかけで知り合い、尺八伴奏のお仕事をいただいて
いたが、鎌倉仏教会での公演を最後に、音信普通になった。
とにかく派手。1億2億、目じゃないような生活ぶりだったが、
いろいろゴタゴタがあったらしく、一切を捨てて、出家して
しまったのだ。

私も(社)邦楽振興協会の事件に連座して、名古屋に左遷され、
妻とは離婚、そのうち会社も倒産、失業。帰る家なし、借金地獄で
虚無僧になった。二人とも同時期に、世間から姿をくらまして
いたのだ。

眞道さんは、近江坂本の天台宗眞盛宗西教寺で、数年間の厳しい
修行と仏教大学の通信教育で立派に資格をとり、津の本願寺と
いう尼寺のあんじゅさんとなった。運の強さもある。運は自分で
開くものでもある。たくましく甦った。そして、尼僧眞道として
一絃琴の演奏活動を再開した。
名古屋と津、二人は引き合うかのように、会うべくして再会し、
眞道さんのおかげて、私もあちこちの公演にお供させていただき、
食べさせていただいている。

女の命の黒髪をばっさり切ることはすごい一大決心、覚悟だ。
私は、虚無僧という半僧半俗。この頃、髪の抜けるのが早くなり
一本の髪の毛にも執着している。

四日市の大正館にて

2007-09-08 16:46:23 | Weblog
一絃琴の真道さんの仕事で、四日市の大正館へ。
駅から5分、風情のある老舗の料理旅館だ。
真道さんの生徒さんの同窓会に演奏を頼まれた
もので、真道さんと生徒さん二人も出演。

一絃琴は、湿気が多いと糸が伸び、音が下がる。
尺八は、舞台が照明などで暑くなると、上がる。
事前にしっかり合わせていても、出番までに
時間があると変わってしまうから厄介なのだ。
今日は、開始が20分ほど遅れたため、冷房の
効きすぎで尺八が冷え、音が下がった。
そのため、途中で一絃琴を下げてもらった。
生徒さん二人も、きちんと音を合わせることが
でき、無事終了。二人とも1年くらいで、全曲
暗譜しているのはすごい。そのくらい練習して
いるから、調弦もすぐできるのだ。感心。

あとはマイク、音響も厄介。古い料理旅館では、
粗末なカラオケセットしか無い。マイク・スタンドが
一本しか無かったので、一絃琴にマイクをつけて、
こちらは無し。そこで強く吹かねばと思うから、
ちょっと力みすぎた。ざんねん。






伊勢神宮外宮の観月会中止?

2007-09-08 06:26:45 | Weblog
9月25日に行われるはずだった伊勢神宮外宮での観月会が
中止という連絡がはいった。「花火大会とぶつかるので」と
いう理由だ。

これは、毎年中秋の名月の日に行われるもので、勾玉池に突き
出た舞台で、伊勢神宮の御神楽が演ぜられる。これがまた
すばらしい。雅楽といえばスローテンポで退屈のイメージだが、
そんな先入観を払拭させてくれるほど、勇壮で力強い響きに
圧倒される。


雅楽と神楽の後、和歌の入選作品発表をかねた朗詠に尺八
伴奏を務めさせていただき、その中で一曲尺八独奏がはいる。

昨年は、木々の間から見事な満月が顔を出し、絶好のシチュ
エーションの中で尺八を吹いた。伊勢は何か空気が違う。
神苑の霊気に包まれ、尺八の音も一段と冴え渡る。

観月会そのものが中止か、尺八の出番が無くなったのか判然と
しないが、とにかく残念。

アクセスIP数100件を超えた

2007-09-08 06:03:56 | ブログ
パソコン音痴の私がこのブログを始めて2ヶ月、昨日
(9/7)アクセスいただいた数が100件を超えた。

虚無僧の旅に出て数日間入稿しなかった時は激減して
一桁台まで落ちこんだ。毎日株価を見るように緊張し、
どんなテーマがアクセスしてもらえるか、思案をめぐら
している。やはりタイムリーな時事問題か。やがては
虚無僧と尺八に関する話だけで話題を振りまきたいと
思っている。