現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

今日も一日

2007-09-25 22:32:05 | 虚無僧日記
昼、シンセサイザーの平野さんと打ち合わせ。
「ポピュラーや歌謡曲のカラオケを作ってもらいたい」と
頼んだが、彼女は乗り気でない。「そんなのは、あなた
でなくとも、いくらでも代わりがいるじゃないですか。
虚無僧一路でなければできない曲、他に無いものを作り
ましょうよ」と、納得。
今日も名古屋駅前で、吹きながら曲想を練る。家では
こんなにブーブー吹けないから、名駅前は格好の練習
場所でもあるのだ。でもそういう思いで吹いているからか、
4時間吹いてもゼロ。これでは帰れない。夜9時まで
ねばって、ようやく高校生が入れてくれた。高校生は
珍しい。うれしいことだ。それに続いて、若い女性、
サラリーマン氏は「スミマセン少なくて、お坊様に・・
ナンタラカンタラ」聞き取れなかったが、手を合わせて
くださる。
夜9時半、キャッチセールスの娘たちは、まだ飛び回っ
ている。すると、30前後の女性が、サッと近づいて来て、
「早く帰って」と、500円玉をいれてくれた。

こんな時間に虚無僧がうろついているのは、たしかに
怪しい。もう帰りなさいと諭してくださったのだ。

黒人にアメージンググレース

2007-09-25 11:23:04 | 虚無僧日記
日本人女性を連れた背の高い黒人が、足を止め、
私の方を見ながら、何か質問している。若い女性
だと、虚無僧を知らないから説明できずに、サッさと
行ってしまうケースが多いのだが、彼女は落ち着いた
インテリっぽいタイプ。丁寧に説明していた。
その間、アメージンググレースを心込めて吹く。
「アメージンググレース?」と黒人が彼女に訊いて
いるのが伝わってくる。
そして、「写真撮ってもいいか」と彼女に尋ね、
デジカメにおさめた後、さらに「あそこにお金を入れる
のか」といちいち確認して、こちらへ歩み寄って来、
「ソーリー」と500円玉を入れてくれた。

名古屋駅前を通る外人は多いが、ほとんど無視する。
観光客でカシャカシャ無作法に写真を撮る人はいるが、
布施する人はめったにいない。
黒人でも誠実な人もいるのだ。だから彼女もくっついて
いるのだな。

平成の虚無僧一路のホームページも見てください。

写メールでカシャカシャ

2007-09-25 11:11:19 | 虚無僧日記
名鉄デパート前で立っていると、ご婦人がハンド
バッグから財布を取り出しながら近づいてこられた。
1尺9寸管で心込めて吹くと、
「なんてすてきな音色なんでしょ」と、そして
またハンドバッグをゴソゴソ。ケータイを取り出して、
「写真撮らせてくださる?」
それに応じて、2尺7寸管を取り出し、被写体に。
「ステキ、ステキ」を連発して、満足気に帰られた。

こういう方にめぐり会えるのも久しぶり。最近は、
ケータイで撮ってくれる人もグンと減った。今日は
3人目。

私の方も、温かい喜びをいただいた。
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