現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

三浦雄一郎

2008-06-11 09:16:39 | 虚無僧日記
「プロ・スキーヤーの三浦雄一郎が、75歳で
エベレスト登頂」と聞いても、初め驚かなかった。
以前、親子3代そろって、スキーでエベレストを
滑降したとか、ニュースになっていたから、「彼
ならヤルだろう」ぐらいの気持だった。

ところが、NHKラジオでの対談を聞いて驚いた。
三浦氏は大病し、60歳の時、450mの丘も登れ
ないくらい体力が衰えていた。そこで“75歳で
エベレストに登ろう”と決意し、15年かけて体力
作りに励んできた。エベレスト登山は、25kgの
荷を背負い、何度も手の力で登らねばならぬ
岩壁があり、死力を尽くしての登頂だったのだ。
心臓を患っている体で、空気も薄い、心臓バク
バク、想像を絶する過酷な挑戦で「涙が出る
ほどうれしい」と。

「“75歳でエベレスト登頂”という目標があった
から、体力づくりに励んでこれた。次は“80歳で”
とますます意気軒昂。すばらしい!

今、私も60歳、15年後の75歳に何をゴールに
しよう?1万人の虚無僧集団の頂点に立つか。

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雨降りお月さん

2008-06-11 09:16:18 | 虚無僧日記
今日6/10の中日新聞に、「雨降りお月さん」の
解説が載っていた。
「雨」で「月」というのは変。「お嫁に行くときゃ
誰とゆく、一人で唐傘さして行く」とは淋しい歌詞
だ。その謎が解明されていた。この詩は、野口雨情
が愛娘を亡くした時の作。娘をお月様のもとにお嫁
に出したのだ。雨は野口雨情が流す涙と。

それで納得。毎月10日は中区平和福祉会での演奏。
今日は、まず、鈴花の筝と恭花の三絃で「千鳥の曲」
を演奏。そして、梅雨の雨にちなんだ曲を4曲、
「雨が降ります」「雨降りお月さん」「てるてる坊主」
「雨雨降れ降れ」を演奏した。

みなさん歌詞がなくとも歌ってくれる。「雨降りお月
さん」は、再度アンコールがあった。その方が目に涙
いっぱい浮かべて聞いてくれた。
聞けば「娘時代にお琴を習っていた。お嫁に来た時、
お琴を持ってきた。私はお琴を弾きたかったのに、姑
が許してくれなくて、お琴を捨てられてしまった。
久しぶりにお琴の音を聞けて、うれしい」とのこと。

『花嫁人形』も悲しい曲だ。お嫁に行くことが、今の
世のように“明るく幸せ”ではなかった時代だった。
新婚時代のつらい思い出がイッキに吹き出てきて、
流す涙だった。「歌は過去に生きている」とは、さだ
まさしの言葉だが、こうした童謡・唱歌に、つらかった
過去を思い出す世代なのだと知る。

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老人ホーム慰問演奏

2008-06-11 09:16:04 | 虚無僧日記
「老人ホーム慰問演奏」なんて今は言わない。
40年前とはずいぶん変わった。40年前、毎年
府中の老人ホームに「慰問演奏」に行っていた。
そこは、刑務所を出所しても高齢で仕事にも就
けず、身寄りもない人たちが多く入所している
所だった。元犯罪者と聞くと恐ろしいが、会っ
てみると、皆さん純真で、犯罪者のイメージは
なかった。琴や尺八を演奏すると、みな涙を流
して聞いてくれた。別れには手を握って「また
来てください」とせがまれた。演奏させていた
だいた場所は、舞台の裏側が納骨場。引き取り
手のない遺骨が棚に並べられていた。

今、「老健施設」と言うのだとか。重度の介護
施設だと、演奏に行っても、ベッドに寝たきり、
全く無表情で反応もない。いろんな素人のグル
ープが来るようで、施設の職員も「やらせてやる」
という態度。寝たきりの人を相手に、素人が芸の
練習をさせてもらう場所になっている。
ラジオである有名バンドが駆け出しの頃、そうした
施設で演奏したところ、ベッドで寝ているお年寄り
から、「うるさい!静かにしてくれんか」と言われ
た、とか笑って話していた。ロックじゃそうだろう。

幸い尺八はまだうけるが、反応の無いのが
一番やりづらい。その点、中区平和福祉会は、
職員も入所者も毎月楽しみに待っていてくれる。
その温かさがうれしい。ここはアットホームだ。

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