現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

仲代達矢

2009-07-22 21:22:52 | プロとアマ
ラジオで仲代達矢のインタビューを聞いた。

まだ俳優座の研修生だった頃、黒澤明監督の
「七人の侍」(1954年)で、「エキストラ役を一人」
というので、オーディションを受けに行った。

「背が高い奴がいい」と自分(仲代)が選ばれた。
そこで初めて鬘をつけ、着物を着て、刀も初めて差した。
そしてカメラテストとなった。ただ歩くだけだが、
黒澤監督は、「なんだ、その歩き方は、全然なってない。
俳優座は何を教えとるのか」とボロクソ。30回もやり直しを
させられたところで昼となり、撮影中止となった。
自分のシーンは3秒ほど、ヒョロ長い浪人が道を歩くだけ
だった。

「くやしくて、以後絶対黒澤の作品には出ない」と誓った。
その後「用心棒」で出演依頼がきた。しかし最初は断った。
監督が「なぜだ?」と聞いてきたので、「以前これこれで・・・・」と
言うと、黒澤監督が頭を下げて「頼む、出てくれ」と。
「やったー!黒澤監督に頭を下げさせた」という思いで
引き受けた。

だが、最初の頃は“剛”の三船敏郎に対して“柔”の斬られ役
ばかりだった。

それが『影武者』で、勝新太郎が黒沢監督と喧嘩して降板したため、
代役で出演し、これがカンヌ映画祭でグランプリを獲る。

「くやしさをバネにして頑張り、大成した」という仲代達矢氏。
意外ないい話だった。



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天国は良いとこ?

2009-07-22 13:27:52 | 虚無僧日記
いつもは名古屋駅周辺をうろついている虚無僧の私。
今日は50階建てタワーの上から下界を見下ろす。
道行くサラリーマンが蟻のように右往左往している。
下界は大変なことになっているらしい。衆院解散で
議員先生方は40日の選挙戦に突入。また西日本は
大雨で新幹線も止まり、被害も出ている模様。

そんな下界の喧騒をよそに、私はホテルの客。食事は
ラウンジで好きな時にすきなだけ食べれる。食材は
すべて厳選されたもの。実に美味い。飲み物は注文
すれば何でも持ってきてくれる。

アスレチックルームで適度に運動し、プールで泳ぎ、
サウナに入って汗を流し風呂にはいる。疲れたら、
リラクゼーションルームでCDを聞きながら一休み。

平日とあって利用者はほとんどおらず、美人のインスト
ラクターが笑顔でお相手をしてくれる。

ここは天国じゃ。天国がこんなにすばらしものならば、
明日にでも行ってみたい。だが待てよ、天国は、肉体を
維持するために食べることも、運動をすることも、
収入を得るための仕事もない。目標も進歩もない。
そんなのってたいくつ。地獄だ。

生きるために働き、食べ、適度の運動をする。ゴールが
あるからこそ、人生は面白い。帰ったら、また忙しく働く
意欲が湧いてきた。


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会員制クラブ

2009-07-22 09:36:42 | 社会問題
一流ホテルの会員制フットネス・クラブ。
入会金260万。会員は利用時に1,700円。
ホテル宿泊者は+5,600円で利用できる。
Iさんに招待いただいて、1泊2日滞在し、
ストレッチやアクアビクスなるものを体験した。

コンベヤーの上を歩くマシーン。わざわざ高い
金払って機械の上を歩くより、外を歩けばいい
じゃないかと思っていた私だが、体験してみて
道を歩くのとは違う楽しさを味わった。
筋力アップのトレーニング機器、私は最低重量で
しか動かせない。筋力の衰えを感じる。

どういう人が利用するのだろうと、周りをキョロ
キョロ。一流企業の社長さんか、定年過ぎた
リッチなシルバーかと思いきや、平日にも
かかわらず、意外に若い人が多い。IT産業や
ベンチャー企業の成功組か。

男性利用者は、お互い目を合わせない。言葉も
交わさない。自分だけの世界に没している。

セレブの奥様方はまた違うようだ。化粧室が
社交場になっていて、ここで毎日お仲間と
おしゃべりを楽しんでいるとか。

違う世界を垣間見た。いや虚無僧だから、こんな
世界ものぞけるのか。幸せ者である。



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