現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

12/4. 5 虚無僧 39. 40日目

2010-12-05 22:17:20 | 虚無僧日記
12/4 (土) 夕方5時、七尾から金沢経由で
名古屋へ。列車はガラ空き。一車両に数人
しか乗っていない。
4時間かかって、夜10時、名古屋駅に到着。
(何かあったのか?) と 驚くほど、ものすごい人。

北陸では、歩行中や駅や車内でケータイを
使う人は皆無。皆 無口だった。名古屋駅が
賑やかなのは、連れ立って おしゃべりに夢中
か、一人ならケータイで話しをしているから
と 知る。

これでは、虚無僧にも気がつかない。
能登では、若者は2日間で数人にしか出会わ
なかったが、名古屋駅では、2時間で1万人に
会った。過疎化もここまで進行したか。


12/5 虚無僧 40日目。栄に出る。
日曜日とあって期待したが、昨日ほどではない。
「牧原さんじゃない?」とご婦人の声。鈴木さん
姉妹。「食事にいかが」と誘われたが、遠慮した。
(快く受けるべきだったか)と、後で反省。


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七尾城

2010-12-05 15:23:13 | 虚無僧日記
12/4 天気予報は「暴風雨」とのことだったが、
朝から一日晴れ。

能登半島は、思ったより広い。一泊の旅では
車でも廻れない。行けども行けども人が居ない。
車も通らない。店も無い。輪島行きは断念して、
七尾まで戻り、七尾城へ行ってみた。

七尾の駅から数キロも山の上。七尾市街と
七尾湾を一望できる、大規模な「山城」だ。

中世、畠山氏の城だったが、上杉謙信に
よって攻め落とされた。

「七尾」とは「七つの尾根」に由来するとのこと。

それぞれの尾根に建物を配した、大規模な山城
である。上杉謙信の侵攻には、農民も商人もすべて
1万7千人が立てこもったという。それだけ大きい。
難攻不落の城だった。敗因は「疫病」が蔓延し、
次々と死者が出たためだったとか。

上杉謙信は、この城を攻め落として『九月十三夜
陣中の作』の詩を詠じている。詩吟でも好まれる
詩だ。

 霜は軍営に満ちて 秋気清し
 数行の過雁 月三更
 越山併せ得たり 能州の景
 さもあらばあれ 家郷 遠征を憶う

七尾市街と七尾湾を眺望し、謙信の想いに
浸って尺八を吹く。狐が現れ、びっくり。


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12/ 4 総持寺祖院へ

2010-12-05 11:23:45 | 虚無僧日記
能登半島の西岸を北へ上ると、輪島市門前町。そこに
曹洞宗の「総持寺祖院」が在ると聞いて、行ってみた。
国泰寺に似た、なかなかの古刹である。建物が所々
傾き、修復中なのは、2007年(平成19年)の能登大地震
による被害とのこと。

曹洞宗の大本山は、福井の永平寺と、横浜市鶴見の
総持寺の二つがある。能登にも総持寺があるとは
知らなかった。

総持寺祖院は、1321年、道元から4代目の瑩山紹瑾が
開いた寺で、明治31年(1898年)大火に見舞われ、
明治40年に、横浜市鶴見区に移転した。その後、
輪島の総持寺も「 総持寺 祖院 」として再建された。

永平寺は、1243年、道元が、京都の宇治から 越前
(福井県)に移り、波多野義重の帰依を受けて建立した。
道元没後、弟子の懐弉(えじょう)は、道元の教えを
忠実に守ったが、その後の義介(ぎかい)は、加賀・
大乗寺を拠点に祈祷・念仏・民間信仰を取り入れた
禅を興し、庶民に受け入れられて栄えた。その弟子が
瑩山紹瑾で、「曹洞宗」と名乗ったのも、この瑩山紹瑾
からだそうな。

観光ガイドブックでは「座禅が体験できる寺」として
紹介されているが、この時期、観光客も無く、静かな
佇まいだった。

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12/ 3 能登金剛へ

2010-12-05 10:44:09 | 虚無僧日記
国泰寺の門前にある店も閉まっている。この時期、
観光客も来ないからだろう。昼過ぎ、高岡を発って
能登半島を横断する。人も車も店も見ない。

西の空が真っ黒。それまで晴れていた空が、一転
にわかに掻き曇り、風が吹き起こり、大粒の雨が
降り出してきた。

能登半島の西側、日本海に出た時、ものすごい風雨
となった。雷も光る。海はうねり、さかまく波が、
岸壁にまで押し寄せる。こんな光景を見たかったのだ。

時折雨はやみ、押し寄せる波の音と風音に負けじと
尺八を吹く。この緊張感がたまらない。

以前、青森県の竜飛岬に行った時も、「雪景色で
ないと・・・・」と思ったら、雪が降り出し、一瞬に
して白銀の世界となった。津軽の雪は下から舞い
上がる。歌の通りだ。『風雪流れ旅』の虚無僧
気分に浸った。


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